RZ250 2006/07
ステムのベアリングレース交換 |
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素直に白状すると10年前から気が付いていたステムレースの違和感だが、乗り手が鈍感なこともあり放置したままとなっていた。
過去には近くにあるSCS本店にタイヤ交換を一度だけ依頼したが、そのときに指摘を受けている。
古くはお世話になっていた美浦(茨城)のバイク屋スケルトンでもステムベアリング周りを点検したほうがいいと指摘されていた。
しかし、寄る年波のせいか(?)ストレスの無いハンドル周りを求めて「ようやく」ベアリングとレースの交換を行うことになった。
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取り寄せた新品パーツ
パーツリストを見ながらレースの上下セットを発注。
今回もインターネット通販も行っている亜光産業さんを利用した。
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ブレーキキャリパやホイルなどのフロント周りをさっさと外し(面倒なのでライトケースの中の配線とかは接続したまま、良い子は真似しちゃいけません)、トップブリッジを外す。
2000年に行った合体作業から分解していないフロント周りなのでグリスなどは6年前のままだが、ポロポロと落ちるベアリングを転がさないように受け止めつつ三又をフレームから抜き取る。
ベアリングとグリスを取り除き、上下で計4枚(2組)あるレースのベアリング接触面を見ると見事に一定間隔の打痕が発生している、これではハンドル操作に違和感が発生してあたりまえだ。
フレーム側のレースはラチェットの延長シャフトを活用して簡単に打ち抜くことができたが、三又側のレースは周囲を何度も軽く叩きながらステムシャフトに傷をつけないように浮かせるイメージで丁重に取り外す。ヤマハのマニュアルではこのあたりが省かれて説明されているが、バイクの整備の基本項目とも言えるので当たり前か。
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ステム周りを外したフレームヘッド部分
本来ならライトケースの中のハーネスも外して作業するのが良い。
今回は無精して配線系には手を触れず、ぶらさげている。
各部パーツに傷が付きやすいのでタオル等で保護する必要がある。
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取り外したベアリングレース
これは上部アッパーのレース。
ベアリングの跡がしっかり残っている。
ここまで跡が残るほど酷使してしまった自分に反省。
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次に新品のレースを取り付ける作業ではラチェットのコマなどを利用して打ち込むことになるが、ベアリング接触面となる部分がラチェットのコマ側になるので傷がついてしまう可能性がある。
レースは上下で2枚づつ、ベアリングをサンドイッチするような形で使用されており、ベアリングレースの外周が一番高さがあるので、取り外した古いレースをラチェットのコマとの間に挟み木槌でコンコンと軽く円を描くように丁重に打ち込んでいった。
フレーム側のレースは上部が簡単に装着できるものの下部については意外と打ち込みに苦労する。下から打ち込むのだが意外と斜めになっていることが多く、打ち込み途中でやり直すことになってしまった。
結局、3回程度打ち込み直しただろうか?イメージ通りにレースが打ち込まれていったので最後にノギスでレースが斜めになっていないか深度測定をしてフレーム側は終了。
三又の最下部となるレースも同じように古いレースを対に当てたまま、ラチェットの延長シャフトを使って円を描くように何度も軽く打ち込んで一発終了。
本当はレースの下にあるゴムシールも交換したほうがいいのだが発注を忘れてしまい今回は放置。
更にベアリングも新品発注を忘れていたがノギスで直径を計測する分にはまだイケる数値が出る、ホントか?と疑いながらも無いものは仕方がないと再利用し、グリスまみれにして上下のレースに収まるよう装着。
最後に三又をフレームに装着してトップブリッジも装着、各種ボルトやパーツを取り付けて作業完了。
RZ250のハンドルをセンタースタンド掛けのままで左右に振って見ると軽い!今までのハンドル周りは…
教訓 : 人の話はよく聞こう ...orz...
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新品のベアリングレースを装着した後
レースの上にベアリングをグリスで固定させる。
フレームヘッドに装着する前に更にグリスを盛ると良い。
この部分のグリスは補充が難しく、もう一度ヘッド部分を外す必要がある。
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打ち込みが完了したベアリングレース
特に下部アッパーレースは打ち込みしにくいと思う。
気長にゆっくり丁重に作業するしかない。
フレームだけの状態ならひっくり返してしまえば良いのだが…
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フロント周りを装着した作業後
フロント部を外したついでにフレーム部も拭き上げておくと
気分的にすっきりしたように見える。
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