流れに乗って走行車線を走行中に軽い衝撃を感じた後にエンジンの回転が鈍くなり車速が落ちた。 「焼き付いた!」と思い、とっさにアクセルを放り出してクラッチを握り、滑走しながらタコメーターに目を向けると静かにアイドリングしている針が見える。 スロットルを軽く煽るとタコメーターの針は軽々と動き、恐る恐るクラッチを繋いでスロットルを開くとスムースに加速を行い始める。 高速を降りて車体を停止させるとアイドリングのエンジン音に混じって今まで耳にしていなかったカタカタした音がシリンダから僅かに聞こえていた。 とりあえず自走可能なようなので4000rpm以下の回転のみを使用して自宅に戻り、次の週末にシリンダを外すと左シリンダの内壁とピストンにしっかりと傷が残っており、ピストンが妙にグラグラする。 ピストン・コンロッドまとめて振り幅が異常な状態になっていた。 この後、予備エンジンに載せ替え、腰下は2年後に新品クランクでアッセンブリ交換し、腰上はボーリングに出すつもりで残していたが活用する見込みが無いことから傷アリの要ボーリング品として処分した。
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