GPZ900R 2012/12
スーパーコンバットのサイレンサー新調 |
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GPZ900Rに装着しているマフラーはSP忠男のスーパーコンバット ワンテール、4-2-1構成のJMCA(当時)対応マフラーだ。
入手は2001年6月、中古品であったが今までの11年と半年をこのマフラーで過ごしてきたことになる。
そのマフラーも近年はサイレンサーのグラスウール劣化なども手伝って排気音が大きくなっており、深夜のエンジン始動は近所への配慮も考慮しなければならない状態となっていた。
GPZ900R自体も乗り始めて10年を超え、車体そのものを交換(乗り換え)してしまうか、マフラーだけを4-2-1ではなく4-1形式に変更するかなど色々考えた結果、今のサイレンサーをオーバーホールするという結論に至った。
幸いにもマフラーを製造・販売していたスペシャルパーツ忠男は健在、上野店へオーバーホールの為にサイレンサーだけを外して預ける形となった。
サイレンサーのオーバーホールを決めてから1ヶ月後、手元にはなぜか2本のサイレンサーが…
SP忠男へサイレンサーを預けて1週間後、SP忠男の工場部門より連絡が有り、チェックの結果、劣化が激しすぎてグラスウールだけの交換では消音効果を保証できない「全損扱い」の状態だと告げられる。
この場合、オーバーホールと言いつつもサイレンサーをゼロから作り直すので事実上のサイレンサー受注生産、金額を聞くと当時のGPZ900R用スーパーコンバットの新品価格の半額近くになるとわかり返答を保留した。
ここで別のマフラーに乗り換えることも検討したが、ネットで調べても既に過去の車種でもあるGPZ900RではSP忠男をはじめ、ほとんどが販売を終了しており、選択の余地がほぼ無かった。
また、マフラーを今の製品から変更した場合、性能がどう変わるのか(しかも11年10万キロエンジンを開けていない状態で)不安だらけでもあったので、確実性を取って小額ではないがサイレンサーの作成をお願いした。(GPZ900R/RZ250以外に乗りたいと思うバイクが無いというのも大きな理由の一つ)
私が装着していたスーパーコンバットは前期タイプなので、再作成されたサイレンサーはテールエンドのデザインや巻かれているカーボンの生地も大きく変わっていたが、別段デザインにはこだわっていないので使えれば十分。
サイレンサーの交換はエキパイとサイレンサーを接合しているボルト3本を外すのみ。
交換前にエンジンを始動させて今まで使用していたサイレンサーの排気音を確認してから交換したが、新しく作成されたサイレンサーでエンジンを始動させ、排気音に耳を傾けてみると今までのサイレンサーがどれ程劣化していたのか伺い知れる程に静かだった。
このマフラーを入手した当時から3000rpmの音の「こもり」が気になっていたが、それを感じる事も無く、決して安くはない金額だったが、非常に満足な結果だ。
エキパイは交換していないので出足から中間加速までのインプレッションは変わらず、サイレンサー交換で最も影響が出ると思われる高回転時の挙動についても大きな変化は無く、排気音が静かな分だけ快適な状況に改善されていた。(いや、これが普通なんだが…)
何よりも3000rpm付近の「こもり」は言われなければ気がつかない程に抑えられていたので、中古で入手した当初からサイレンサーの劣化は程々に進行していたのだと今更ながらに認識させられた。
それにしても、一般人が出せる範疇の金額で過去に販売した製品の面倒を見てくれるSP忠男に感心した。
このようなメーカーには末永く残り続けてもらいたいと思う。
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