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GPZ900R 2011/06
Garmin nuvi205用RAMホルダ装着

2010年3月からGPZ900Rにも装着しているGarmin nuvi205だが、純正ステーを利用した取り付け方法では高速道路を走行している最中などの振動でnuviそのものが下を向いてしまい、やや使い勝手が悪い場面が度々あった。
所詮は四輪の中で使う前提の純正ステーであることからGPZ900RについてもRAMマウント化することにした。

RAMマウントパーツを購入するに当たり、ネットで情報を調べたが最終的に候補としたのはハンドルトップブリッジの中央に装着する「ステムベース」を核とした内容。
パイプハンドルであれば幅広い選択肢があるのだが、セパレートハンドルになると極端に選択の幅が狭くなってしまう。
他にはトップブリッジに固定されているセパレートハンドルのボルトを延長してボールジョイントを設置するかという程度だったが、ハンドル固定に使用されているボルトの口径が太すぎて使えないと思われたので断念。
選択中にネックとなったのはRAMマウントの特徴とも言える「アーム」部分が嵩張ってしまい、ナビ本体の位置が飛び出てしまうことにあった。
出来ればバイク側に固定されるブラケットがプラボールだとしたら、nuvi205専用ホルダ側はボールが入るメスのジョイントにしたいくらいだったが、それだと固定の為の締め上げが出来なくなるので純正ステーと同じ結果になってしまう。
最低でもアーム1本分のスペースを確保しないとRAMマウント化する意味がない結論に至る。
結果として購入したのは以下のパーツになった。

RAM ステムベース (RAM-B-342) 3,780円
RAM 2インチプラアーム (RAP-B-201-A) 1,995円
RAM 1インチボール (RAM-B-238) 1,575円
RAM Garmin nuvi250/205 専用ホルダ (RAM-HOL-GA24U) 2,100円

仕事帰りに代々木のGPSストアへ出向き、見本のパーツを手にとって店員の方と話しながら最終決定を行うが、電車での移動だったことから現車合わせは無し。
これが後になって余計な作業を必要とする原因になったのだが、逆に考えれば現車合わせしたら当初の計画は練り直しとなっていただろうから、泥沼状態になってしまったかもしれない。

その余計な作業の原因だが、GPZ900Rのステムシャフトの内側の口径が小さすぎてステムベースの先端が入らないばかりか、ステムベースを車体に固定する要のパーツであるゴムパーツも入らない。
GPZ900Rのステム内径が9.5mm、RAMステムベースの先端部の外径が12mm。
この2.5mmという差を解消しない限りステムベースは無用のパーツというこになってしまい、4千円弱の金額をドブに捨てたことになってしまう。
RAMステムベースは車体側のステムシャフト内部にボルトと貫通式のゴムパーツ、ゴムパーツを中で締め上げて膨らます役目のナット、そしてナットが空回りしないようにゴム側がギザギザに加工された専用樹脂パーツで構成されている。
よって、ステムベースをGPZ900Rへ適用するには樹脂パーツを9.5mmに対応させなければならないのが必須項目だ。
ゴムパーツは東急ハンズかドイトなどで適当なものを調達するとして、樹脂パーツの加工はナットの最大外径が9mmになっているので0.25mmの厚みまで削る作業が発生する、あぁ面倒だ。
逆転の発想でナット側にギザギザがあれば樹脂パーツの加工は不要と思ったが、金属の加工は更に面倒なので却下。
他に考えたアイデアはステムの上側から下側に抜ける長〜〜〜〜いボルトを用意してステム下側から締め上げるということも考えたが、錆が怖いのとハンドルを回すとステムベースも回転しちゃわないか?ということで速攻の否決に至る。(そんな強力なテンションをかけ続けたらボルトも延びてしまい、最後は破断か?)

結局、付属の樹脂パーツの中で最も口径が小さい12mm径をベースに9.5mm径まで削ることにした。
最初はリュータで大雑把に削り、最後はカッターで鉛筆を削るがごとくチマチマと。
予想通りナットの角が見えるギリギリまでの加工になったが、根気よく削ることで大失敗無しというラッキーな結果で加工作業は終了。
ステム内部で固定の要となるゴムパーツについては付属のゴムを削ってもステム内部に密着するような滑らかな面を作り出せないことから別のゴムホースを探した。
過去にRZ250のガソリンタンクからキャブレターへ接続するキジマ製のガソリンホースが買ってあったが、これが外径約9mmちょっとという願ってもないサイズだった。
難点はガソリン耐性を高める為に二重構造となっていたので水道用のゴムホースなどと比べると固くなっているので、ステム内部でベースパーツが動かないくらいに広がってくれるか一抹の不安が残ることだろうか。
ステムベース側も突起部分を豪快にカットした。
カットした後から内径9.5mmにフィットする突起を数ミリ残せばよかったかと思ったが、型合わせの手間が増えるのと、装着方法に下側に引っ張る力が無いことから大きな意味が無いと考え、必要なしと割り切った。(どのみちカットした後なので後悔先に立たずだが)

加工し終わったステムベースをGPZ900Rへ装着してみた。
3mmの六角レンチでゆっくり締め上げていくが、最初は緩かったステムベースの動きが徐々に固くなり、ステムベース単体では相当な力を入れないと位置がズレなくなった。
但し、中のゴムが原因と思われる弾力感は最後まで残っている。
少なくとも力任せに上へ引き抜こうとしても全く動く気配がないので走行中にブラケットが外れて落下する最悪の事態は無さそうだ。
装着前のイメージではトップブリッジ中央にボールジョイントが大きな存在感を出してしまい、ナビを装着していない時は邪魔に感じるのではないかと持っていたが、実際に装着した姿を見ると思ったほど存在感がないので杞憂だった。
このステムベースにナビを装着するが、最大の重量物であるナビ本体がアームの先端に位置するので走行中の振動で手前にズレてくるかもしれないが、それは実走して確認しかない。
少なくとも純正ステーよりはしっかり固定されているので当面はこれで凌ごうと思う。


2インチアームとnuvi205を装着した姿

重量軽減の為に2インチアームは樹脂素材の製品をチョイス。
ステムベースのボールジョイント部を左側にすることで油圧クラッチのマスタシリンダに干渉せず配置することができる。


運転中の視点から撮影

広角レンズの画角で撮影した為にやや高めの位置に見えるが、ほぼ実際の視点位置。
イグニッションキーも隠れず、キー操作も問題ない。
また、燃料系や各種インジケータも隠れることなく視認可能だ。


横位置から

写り具合の関係でタンク側に飛び出ているように見えるが、実際はトップブリッジの位置から大きく飛び出ていない。
タンクバッグなどを装着してもナビへの干渉は無い位置だ。


位置を下げて後方から

撮影レンズの画角を60mmにして後方から撮影。
広角よりも見た目に近い状態になるが、比較的コンパクトに納まったと思っている。
ちなみにこの視点だと体を伏せてスクリーンにヘルメットが隠れた視点とほぼ同じだ。
タコメータは見えづらくなるけど、速度計は視認可能という結果に。(実際はETCが右側に装着されるので、少しだけ窮屈になる)