ミズホ通信 ピコ6Z用 5Wリニアアンプ PL-6 5W LinearAmplifier for MIZUHO Pico-6Z [ PL-6 ]

ピコ6Z本体を入手する遙か前から何故か持っていたピコ6Z用リニアアンプPL-6。
本来はPL-6S化するつもりで持っていたのだが、なかなか実行出来ずにいたところピコ6Zを入手してしまったので改造せずにそのまま活用することにした。

		［6mバンド 5Wリニアアンプ MODEL PL-6］ ［定格］ 動作周波数 50MHz帯 電波形式 SSB，CW 出力電圧 5W 入力電圧 250mW 入出インピーダンス 50Ω 使用半導体数 4Tr,1IC,9Di (終段の名称・個数)　 2SC1971 x 1 電源電圧 13.8V DC 消費電流（MX-6Z使用） MAX 1.2A 外形寸法 (W)110x(H)39x(D)142mm 重量 520g 付加回路 送受LEDモニター、9V DC出力端子

ピコ6Zがとりあえず動くようになった時にPL-6を接続してパワー計測を行ったが4W程度しか出ていない。
取説の調整方法に従いトリマを回すが、最大出力は250mWの入力に対してやはり4Wが上限だ。
本来のスペックが入力250mWに対して出力5W、しかも取説によれば「トリマ等を調整して5Wに合わせる」といった内容の記述があるからには5Wで打ち止めとは限らない。
明らかに調子を崩しているのは確かで、5W〜6W程度の幅に上限があると考えられる。
リレーは送信時の9V電圧を拾って連動しており、アイドリング電圧も取説の調整内容通りとなっている。
リニアアンプ系の定番トラブルである終段トランジスタのヘタりかと思ってトランジスタを見ると取説に記載されている型番とPL-6に装着されている型番が違う。
取説には2SC1971が終段として記載されているのだが、その場所にはPL-6Sなどピコトラスーパー用のリニアアンプに使用されている2SC1945が装着されているのだ。
PL-6S化を行うには終段トランジスタの変更だけではなくコイルなど多少の変更を必要とするが、このPL-6はそこまで手が入っていない。
前オーナーが単に2SC1971の代用として使用したのか、それともPL-6Sとして使いたくて使用したのかは不明のままだ。
ここはやはりオリジナルに拘りたいので2SC1971を調達した。

交換した2SC1971		PL-6内部、パッと見ではPL-6Sと区別が付かない。

後日、トランジスタを入手して交換作業を開始したが終段トランジスタの交換だけなので数分で終了。
アイドリング電流は既に確認済みだが、念のためにもう一度確認してから通電。
パワーメーターを接続し、ピコ6Zを送信状態にしてトリマを調整すると7W近いパワーまで絞り出せたがピコ6Z本体が受信状態になってもパワーメーターの針が振れている。
どうやら発振してしまってるようなので各トリマを程々の位置になるよう回して最終的にはInput250mW/Output5Wとなるように調整。
ダミーロード接続の環境で何度か送信・受信の動作を繰り返すが異常な発振や発熱は見受けられず、ダミーロードからの漏れ電波を受信しているFT-817からも妙な音は感じられない。
一応はこれで交換・調整作業終了とした。

		MX-6ZとPL-6を接続した状態。 当時はリニアアンプの他にオプションとしては外部スピーカーマイク・レザーケース・VXO水晶が設定されていただけで、セミブレークイン・サイドトーン回路のCW-2Sなどはオプションに無く、それぞれが自作する必要があった。

［　PL-6　取扱説明書　］

ミズホ通信のMX-6Z用リニアアンプ　PL-6　の取り扱い説明書です。
掲載にあたってはミズホ通信(株)の高田OMより承諾を得ております。