PL-28Sは28MHz帯をカバーするピコ28S専用の10Wリニアアンプで、入力2Wに対して10Wを出力する。 本体であるMX-28Sが発売されたのが1986年の春なので、周辺機器であるPL-28Sも同時期もしくは夏以降に発売されているはずだ。 この頃になるとピコトラシリーズは3.5/7/21/28/50MHzと標準的な周波数がほぼ揃っている。(14MHzは翌年の1987年、WARCバンドが開放された後の89/90年にMX-18S/24Sが発売されている) ピコトラも認知度があがって販売店でも一定の販売スペースを確保している店も出てくるなど黄金期とも言える頃に市場へ投入されている。 リニアアンプとしての基本設計は他バンドと共通なので大きな違いは無い。 但し、28MHz帯という(運用されている方には失礼だが)少々マイナーなバンド故にどれだけの台数が販売されたのかは中古の流通状況を見る限り怪しいものだ。(興味本位で購入したはいいが活躍できずに眠ってしまった製品も多いはずだ。) その為かネットオークションなどではPL-28Sの姿はそう多く見かけない。 やはり皆最初は7/21/50MHzあたりを購入していたと思われる。(事実、高田OMが雑誌インタビューで答えていた内容としては最初に50MHz帯が売れ、後半は7MHz帯が売れていたとか) 基板はPL-Sシリーズ共通のパターンとなるので部品としてL/C/Rの定数・数量が若干変わるだけだ。 終段の石も2SC1945が採用されているので大きな変更点は無い。 ケースの色は初代の灰色からJim時代の紺色、そしてSUNTEC委託製造のMIZUHOブランドに戻った銀色と3種類が存在する。 MX-6Sほどではないが、MX-28Sも息の長いモデルだったので専用周辺機器であるPL-28Sも(数が多い少ないの差はあれど)息が長い製品となった。 [ PL-28S 取扱説明書 ] ミズホ通信のMX-28S用リニアアンプ PL-28S の取り扱い説明書です。 利用に関して当方では責任を負いませんし、また、ミズホ通信に迷惑のかからないようお願いします。 ・PDFファイルの閲覧にはアドビ社のAcrobat Reader(R) Ver.5.0以降のソフトウェアなどが別途必要です。
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