PL-2は144MHz帯をカバーするピコ2専用の4Wリニアアンプで、入力200mWに対して4Wを出力する。 実はピコシリーズのリニアアンプとしてはPL-2が最も高い周波数となり、最後のピコトラとなるMX-2F(144MHz/1W)にはリニアアンプの設定は無くボディ単体の構成となっている。(敢えて書けばマルチアンプのPL-1000が ピコシリーズの中で比較的初期の製品となるが、当時はアマチュア無線ブームにかかっていた時期でもあり、特に144MHz帯は高利得型アンテナでも物理的スペースを多くは必要としなかったので注目されていた。 その頃にハンディサイズで144MHz帯のSSB対応機種が出てきたということでピコトラそのものも注目を浴びていたが、流石に200mWの出力では制限が多かったので出力を4Wにするリニアアンプが必要とされたのだろう。 そのせいか、数年前まではネットオークションでは定期的にPL-2を見かけることが多くあった。 中の基板を見ると先にMX-6Z用のリニアアンプ PL-6 と基板パターン・終段の石が同じであることに気がつく。 どうやら設計段階から一枚の基板でマルチバンド化を想定していたらしく、この時点で50MHzと144MHzの異なる周波数帯にL/C/Rの定数変更のみで対応している。 最終的には基板パターンはそのままに終段トランジスタをハイパワーな2SC1945に変更してピコトラスーパー向けの10Wリニアアンプとして3.5MHzから50MHzまで対応し、終段の石は違うが3.5MHz〜144MHzまでの対応をしたことになる(ピコ向けリニアアンプとしてPL-1000という3.5MHz〜50MHzまでを一つのボディで対応する製品があるが、こちらは別設計の基板であり、更に144MHz帯には対応していない。) 移動運用をボディ単体で1W以下のQRP運用を行い、自宅からはリニアアンプに接続して5W前後の出力で運用を行うというスタイルが必要とされた初期のピコトラには必要不可欠のオプションだったとも言える。 もっとも、当時の144MHz帯を考えると都市部ではバンドプラン無視のFM局に悩まされてSSB割り当ても快適に使えたかと言えば怪しいものだが…(144.00でラグチューしている局が居たくらいに混雑していた) [ PL-2 取扱説明書 ] ミズホ通信のMX-2用リニアアンプ PL-2 の取り扱い説明書です。 利用に関して当方では責任を負いませんし、また、ミズホ通信に迷惑のかからないようお願いします。 ・PDFファイルの閲覧にはアドビ社のAcrobat Reader(R) Ver.5.0以降のソフトウェアなどが別途必要です。
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