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ミズホ通信 ピコ28S

MIZUHO 10m SSB/CW TRANSCEIVER MX-28S

MIZUHO MX-28S

MIZUHO MX-28S MX-28Sは28MHz帯のモノバンドCW/SSBハンディトランシーバーだ。
送信出力は他のHF帯ピコトラスーパーシリーズと同じで2Wとなる。
ピコトラシリーズでは同じ28MHz帯に旧機種として300mWのMX-10ZがあるがMX-2/6Z系の回路なので中身は全くの別物だ。VXO用水晶もSSBフィルタの関係でIF段の周波数が違うことから共通性はなく、水晶の型番も[28X-xxS]とMX-10Z用の水晶型番である「28X-xxZ]と区別されている。
MX-28Sは日本国内だけではなく、海外の販売代理店などを通して世界に流通した数少ない機種だ。MX-10Zでも同じようなことを書いたが、28MHzというバンド故に日本での人気は今ひとつ盛り上がらずマイナー的な扱いは否めなかったかもしれない。(比較対象がMX-7S/21S/6Sの場合、28MHz自体はアクティブな人が存在し、DXも可能な魅力有るバンドだと思う。)
しかし、ピコシリーズがJimブランドになっても継続的に生産され、台数的にはかなりの数が出荷されたのではないかと思われる。
画像のMX-28Sは同時にAN-28とPL-28Sも入手したが、活用される日はいつになるか不明。
MIZUHO MX-28S トップパネル部

ピコトラSシリーズ共通のフロントパネル。
[10m][MX-28S]の文字が28MHzであることを示す。
VXO可変幅は50KHzとなる

入手したMX-28Sはパネルの文字が橙色ではなく灰色となっている。


MIZUHO MX-28S ボトムパネル部

サンテック製造なので「SANTEC」の文字が見える。
オプションスイッチにはアッテネータが装備されている。


MIZUHO MX-28S メイン基板

終段には2SC1947が採用されている。
他のピコトラSとはコンデンサやコイルなどの定数と数が少しだけ違うだけとなる。


MIZUHO MX-28S 電池ホルダカバーを開けた状態

NB-2Sノイズブランカ回路が見える。
ここに関してはピコトラSシリーズで全て共通となり差は無い。


[ MX-28S 取扱説明書 ]

ミズホ通信のCW/SSBトランシーバーMX-28S(ピコ28S)の取り扱い説明書です。
掲載にあたってはミズホ通信(株)の高田OMより承諾を得ております。

利用に関して当方では責任を負いませんし、また、ミズホ通信に迷惑のかからないようお願いします。
 また、取り扱い説明書およびファイルの著作権はミズホ通信にあります。
 業務利用や利益を伴うなど個人の趣味の範疇を超える利用に関してはミズホ通信へ確認を取るようお願いします。

 ・PDFファイルの閲覧にはアドビ社のAcrobat Reader(R) Ver.5.0以降のソフトウェアなどが別途必要です。
 ・ファイルは高解像度と低解像度の2種類を用意してあります。
 ・操作の確認やPC画面で閲覧のみの場合には低解像度版
(Low resolution)で十分です。
  印刷や回路図の詳細を調べる等の場合には高解像度版
(High resolution)をお使い下さい。


model
High resolution Low resolution

MX-28S mx-28s_h.pdf
14,628KB
mx-28s_l.pdf
2,293KB


■定格

[一般仕様]
周波数 28MHz帯
電波形式 SSB(USB), CW
使用半導体 (キット) 4 IC, 9 TR, 6 FET, 33 Di
  〃   (完成品) 4 IC, 13 TR, 6 FET, 36 Di
電源電圧 (内蔵電池時) 8.4V 〜 9V DC
  〃   (外部電源時) 9.5V DC
消費電流 RX…無信号時 70mA
TX…最  大 620mA
周波数安定度 初期変動±500Hz
その後100Hz/30分(25℃)
空中線インピーダンス 50Ω
外形寸法 (W)66 x (H)39 x (D)142mm
重量 590g (電池含む)

[送信部]
最大出力 2W
不要輻射 -40dB以下
搬送波抑圧比 40dB以上
側波帯 〃   〃

[受信部]
受信方式 シングルスーパー
感  度 0.5μV入力時 S/N 15dB以上
中間周波数 11.2735MHz

[局発部]
発振方式 可変水晶発振
出力周波数 39MHz帯

【参考】2005年より変更された申請書式の記入例
 ※自分が解釈した内容で書いているので、間違いが有った場合にはご容赦下さい。

◇「無線局事項書及び工事設計書」の記入例(表面一部)
MX-28Sのみ
の場合
13 電波の形式並び
 に希望する周波数
 及び空中線電力
希望する
周波数
電波の形式 空中線
電力
24M
3HA 4HA
W
28M
3VA 4VA 3VF 4VF
2 W
50M
3VA 4VA 3VF 4VF
W
MX-28S
  +
PL-28S
の場合
13 電波の形式並び
 に希望する周波数
 及び空中線電力
希望する
周波数
電波の形式 空中線
電力
24M
3HA 4HA
W
28M
3VA 4VA 3VF 4VF
10 W
50M
3VA 4VA 3VF 4VF
W
緑字:電話モードのみで申請する場合に記入。
赤字:電信モードも申請する場合に記入。
青字:電話/電信モード共通の記入項目。


◇「無線局事項書及び工事設計書」の記入例(裏面)
装置の区別 変更の種別 技術基準適合証明番号 発射可能な電波の形式
及び周波数の範囲
変調方式 終段管 定格出力
(W)
名称個数 電圧
第 送信機 □取替 □増設
□撤去 □変更
(ここは空欄のまま) J3E , A1A{28MHz帯 平衡変調 2SC1947 x1
2SC1945 x1
8.5 V
13.8
2W
10W
[装置の区別][変更の種別]には申請時に最適な内容を記入。
緑字:電話モードのみで申請する場合に記入。
赤字:電信モードも申請する場合に追加記入。
青字:リニアアンプ PLシリーズと組み合わせて申請する時に追加記入、自作リニアの場合などは要変更。

注1:技適機種ではないので、TSS株式会社への保証願い申請が別途必要。
注2:リニアアンプPLシリーズはJARL登録されていないので工事設計書に送信機系統図の添付が必要。



◇「保証願書」の記入例
送信機番号 変更の種別 送信機の名称等 接続するブースタの名称等
(ブースタ等を使用している場合のみ)
附属装置の有無
(有る場合のみレ印)
取替 増設 変更
第◎送信機 MX-28S PL-28S □ 有
[変更の種別]には申請時に最適な内容を記入。
緑字:MX-28Sのみで申請する場合に記入。
青字:リニアアンプ PL-28Sと組み合わせて申請する時に追加記入、自作リニアの場合などは要変更。


【資料】MX-28Sの水晶周波数

ピコトラに装着されているクリスタルは周波数しか書いていないものがある。
実際に使用してみれば周波数がわかるとは思うが、参考資料として水晶の周波数を書いておく。
(斜体)表記の周波数はネットで調べた情報なので「参考情報」として扱って欲しい。

品 番 送受信周波数 X'talの周波数 備  考
28X00S 28.000 - 28.050 MHz (13.10853 MHz)  
28X05S 28.050 - 28.100 MHz (13.12544 MHz)  
28X10S 28.100 - 28.150 MHz 13.14233 MHz  
28X15S 28.150 - 28.200 MHz 13.15923 MHz  
28X20S 28.200 - 28.250 MHz 13.17612 MHz  
28X25S 28.250 - 28.300 MHz 13.18303 MHz  
28X30S 28.300 - 28.350 MHz 13.20993 MHz  
28X35S 28.350 - 28.400 MHz 13.22682 MHz  
28X40S 28.400 - 28.450 MHz (13.24373 MHz)  
28X45S 28.450 - 28.500 MHz (13.26059 MHz)  
28X50S 28.500 - 28.550 MHz 13.27750 MHz MX-28S標準装備周波数
28X55S 28.550 - 28.600 MHz 13.29457 MHz  
28X60S 28.600 - 28.650 MHz 13.31161 MHz  
28X65S 28.650 - 28.700 MHz 13.32866 MHz  
28X70S 28.700 - 28.750 MHz 13.34571 MHz  
28X75S 28.750 - 28.800 MHz (13.36275 MHz)  
28X80S 28.800 - 28.850 MHz (13.37980 MHz)  
28X85S 28.850 - 28.900 MHz (13.39687 MHz)  
28X90S 28.900 - 28.950 MHz (13.41391 MHz)  
28X95S 28.950 - 29.000 MHz (13.43094 MHz)  


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