AN-18はMX-18S用のオプションとしてMIZUHOブランドで販売されていた延長ホイップアンテナだが、中身はサガ電子工業のHFRODシリーズ。 構成は1.2mほどのロッドアンテナに延長コイルを付けただけなので、ロッドアンテナを伸ばしきった状態でも全長は1.3m程度しかない。 本来の波長は17mなので、延長コイルを入れたとは言っても電気的に整合性を取っただけの状態となり、受信はともかく送信に関しては共振するのに不十分と思われるので期待出来ないレベルと言うしかないだろう。 波長が比較的近いと思われるMX-21SにAN-21だけを組み合わせた状態でどの程度使えるのか筑波山など数箇所で試したことがあるが、受信はするもののカウンターポーイズも無い状態では誰にも拾ってもらえない状態だった。 カウンターポイズを4本ほど地面に這わせてみたところ、S9レベルで入感する局にキャッチしてもらえたが、こちらの信号はS1になるかならないかの弱い信号というレポートを頂いたことがある。 相手はルーフタワーに載せたHF用大型ダイポールだったが、垂直アンテナと水平アンテナということと、こちらは山の上でカウンターポイズを這わせたとは言っても地面に置いた状態ということもあり、条件としてはかなり悪く相手のアンテナに助けられた形だった。 AN-18もほぼ同じ状態、もしくは波長が長くなるので更に悪い条件になると推測されるが、私のライセンスでは運用できない周波数なので実際の運用については不明だ。 ミズホ通信でも近距離用アンテナとして販売していることからMX-18SとAN-18だけという身軽な装備でDXを行うという雑誌の記事でも書かないような状態は夢物語となるのが一般的だろう。 上記で書いたMX-21S+AN-21でもかなり苦しい実験結果だったので、AN-18はあくまでもMX-18Sを楽しむためのオプション、遊びアイテムと割り切ったほうがいい。 MX-18S本体にAN-18だけの状態ではアースも十分に取れず、SWRも持っている人の手の位置で大きく変わったりもするので、無理に送信し続けても結果的には終段を傷めるだけとなるかもしれない。 使うにしてもカウンターポイズなどで接地面をしっかりケアした上で運用するのをお薦めする。
[ AN-18 取扱説明書 ] ミズホ通信のピコトラ用短縮ホイップアンテナ AN-18 の取扱説明書です。 利用に関して当方では責任を負いませんし、また、ミズホ通信に迷惑のかからないようお願いします。 ・PDFファイルの閲覧にはアドビ社のAcrobat Reader(R) Ver.5.0以降のソフトウェアなどが別途必要です。
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