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ミズホ通信 AM-6X

6m AM QRP TRANSCEIVER AM-6X

MIZUHO AM-6X

MIZUHO AM-6X AM-6Xはピコラインシリーズの中でMX-27RS/MX-2Rと並んで異色の存在となるハンディトランシーバーだ。
情報をWEBの個人ホームページなどから集めてみると、1984年に\19,800.-で発売されたとなっている。ただ、何カ所かが出力を「0.5W」としていることから、参考となる有名な本に間違いがあったのだろうか?(手持ちの初歩のラジオ等の雑誌でミズホ通信の広告を見ると出力は「250mW」となっている。)
一般的な販売店で流通していたAM-6Xは完成品のみだったと聞いているが、完全ローズキット(バラキット)形式で限定発売もされたようだ。しかし、部品のハンダ付けから調整まで全てをユーザーで行うので質問や調整依頼なども多かったらしく、その後は完全ローズキット形式での一般販売は無かったようだ。

 AM-6Xの概要は50MHz/250mWのAM形式専用となり、ボディサイズが幅と奥行きは他のピコ・トランシーバーと同じだが、高さが約1.5cm程小さくなっており、非常にコンパクトな感じを受ける。カラーリングについても白地に緑のパネルと灰色系で統一している他のピコトラと比較すると明るい基調だ。
他のピコ・トランシーバーのようにCWモードは備えておらず、外部KEYジャックも、内蔵CWキーも無いAM形式のみの電話通信専用となる。(恐らくクリスタルフィルタを採用していないことが原因と思われる。)更に外部マイク端子も無いので、本体PTTスイッチのみの送受切り替え通信だけが可能という非常にシンプルでMX-6的な使い方となる。
他のピコトラと違って送信と受信の周波数調節が別々となっており、受信は調節ツマミによって50.500〜50.700MHzの幅で調節可能だが、送信は本体内に内蔵した水晶(恐らく3倍程度のオーバートーン水晶と思われる。)の周波数のみとなり、本体内には最大2個の水晶が内蔵できる設計となっている。送信周波数の切り替えはトップパネルの「SEND CH」でAもしくはBを選択することで切り替えるだけの操作となり、MX-15のような外部VXO端子のようなものは一切無い。
送受で周波数の扱いが違うことにより、両方を同じ周波数にあわせることが操作手順の中で必要となる。トップパネルを見ると「CAL」というキャリブレーションスイッチがあることに気づくが、このスイッチを「ON」にすると終段は動作させていない微弱電波状態での送信状態となる。その状態で受信周波数調節ツマミを動かして自分自身の送信周波数と受信周波数を一致させることが可能となる。SSBでは搬送波が無い形式なので無変調状態では何も聞こえないが、AM形式は搬送波が出力されているので送受周波数の同調は容易に行うことが出来る。現在のトランシーバーしか知らない人や自作(雑誌記事の製作のみも含む)を行わない人には馴染みがないと思われるキャリブレーションスイッチだが、送信機と受信機が別々となっている構成では必ず必要な機能だった。当然だが送信周波数を切り替える度にキャリブレーションによる同調作業が必要となる。
同じピコシリーズの異端な存在としてMX-27RSがあるが、それも画像を見た限りではAM-6Xの27MHzといった感じで、どうやら周波数を変更しただけと思われる。そのMX-27RSにもキャリブーレションスイッチがあり、送信周波数と受信周波数を手動で一致させるようだ。


MIZUHO AM-6X トップパネル部

ピSメーターに受信用の周波数調節ツマミ、それに電源スイッチ兼ボリュームに送信周波数切り替えスイッチ、キャリブレーションスイッチ、そして、SEND-LED、外部スピーカーと外部アンテナ端子だけのシンプルな構造となる。
受信周波数を別に調節する仕組みのために、RITは不要。
Sメーターが無ければ1980年代のラジオ雑誌に掲載されていそうな製作記事の無線機のような構成だ。


MIZUHO AM-6X ボトムパネル部

ボトムパネルには何も無い。
パネル中央のネジはシャーシにパネルを固定するだめだけのものとなる。ピコトラSシリーズなどでは両面テープか接着剤で固定されていたが、AM-6Xではネジ止めとなっている。


MIZUHO AM-6X ボディサイド(PTT側)

PTTスイッチがあるだけのシンプルな構造となる。
AM-6Xに使用されているPTTスイッチはプッシュリターン式となり、MX-6Zなどに使用されていたプッシュロック式ではない。


MIZUHO AM-6X ボディサイド(DCジャック側)

他のピコトラでは何もなかった場所に外部電源用のDCジャックが配置されている。(他ではボトムパネルに配置)
外部電源電圧も他のピコトラと違い、6V-DCとなっている。


MIZUHO AM-6X スピーカー側ケースを開けた状態

基板は1枚構成となり、ケース下部の部分には単三電池ホルダが基板を隠すように配置されている。(単三4本使用)
電池交換の時は常にフロント側のケースを開ける必要があり、MX-6のような感じになる。


MIZUHO AM-6X 基板全体

この基板1枚でAM-6Xが構成されている。
左側にトランスが見えるが変調用だろうか?(取説が無いので想像)、SSB機種では見かけない大型パーツだ。
そのトランスの下にある水晶が受信用の水晶となり、送信用はトランス左上に見える。(送信用水晶は最大2個装着可能)
終段トランジスタはトランスの右側となる。


MIZUHO AM-6X 終段トランジスタ

MX-6Zなどと同様に2SC2053が採用されている。
2SC741/2SC1947などではヒートシンクも使用していたが、2SC2053では発熱が少ない計算なのか、ヒートシンクが採用されていないようだ。


■定格

[一般仕様]
周波数 50MHz帯
電波形式 AM (A3)
使用半導体 2 IC, 7 TR, 2 FET, 11 Di
電源電圧 DC 6V
UM-3乾電池 4本使用
消費電流 RX…無信号時 30mA
TX…最  大 110mA
外形寸法 (W)66 x (H)39 x (D)120mm

[送信部]
送信周波数 50.620MHz (オプションの水晶を追加することで変更可能)
発信の方式 50MHz帯 水晶発振
最 大 出 力 250mW
変 調 方 式 終段コレクタ変調
空中線インピーダンス 50Ω

[受信部]
受信周波数 50.5〜50.7MHz(連続可変、VXO方式)
受 信 方 式 シングル・スーパー・ヘテロダイン
感   度 1μV入力にて S/N 10dB以上
選 択 度 ±10KHzにて-30dB以上
中間周波数 455KHz

[ AM-6Xセッティングマニュアル ]

ミズホ通信の6m-AMトランシーバー AM-6X の調整マニュアルです。
掲載にあたってはミズホ通信(株)の高田OMより承諾を得ております。

利用に関して当方では責任を負いませんし、また、ミズホ通信に迷惑のかからないようお願いします。
 また、取り扱い説明書およびファイルの著作権はミズホ通信にあります。
 業務利用や利益を伴うなど個人の趣味の範疇を超える利用に関してはミズホ通信へ確認を取るようお願いします。

 ・PDFファイルの閲覧にはアドビ社のAcrobat Reader(R) Ver.5.0以降のソフトウェアなどが別途必要です。
 ・ファイルは高解像度と低解像度の2種類を用意してあります。
 ・操作の確認やPC画面で閲覧のみの場合には低解像度版
(Low resolution)で十分です。
  印刷や回路図の詳細を調べる等の場合には高解像度版
(High resolution)をお使い下さい。


model
High resolution Low resolution

AM-6X setting manual am-6x_set_h.pdf
4,831KB
am-6x_set_l.pdf
1,105KB



【参考】2005年より変更された申請書式の記入例
 ※自分が解釈した内容で書いているので、間違いが有った場合にはご容赦下さい。

◇「無線局事項書及び工事設計書」の記入例(表面一部)
AM-6Xのみ
の場合
13 電波の形式並び
 に希望する周波数
 及び空中線電力
希望する周波数 電波の形式 空中線電力
28M
3VA 4VA 3VF 4VF
W
50M
3VA 4VA 3VF 4VF
0.25 W
144M
3VA 4VA 3VF 4VF
W


◇「無線局事項書及び工事設計書」の記入例(裏面)
装置の区別 変更の種別 技術基準適合証明番号 発射可能な電波の形式
及び周波数の範囲
変調方式 終段管 定格出力
(W)
名称個数 電圧
第 送信機 □取替 □増設
□撤去 □変更
(ここは空欄のまま) A3E{50MHz帯 終段コレクタ変調 2SC2053 x1
6 V
0.25W
[装置の区別][変更の種別]には申請時に最適な内容を記入。

注1:技適機種ではないので、TSS株式会社への保証願い申請が別途必要。



◇「保証願書」の記入例
送信機番号 変更の種別 送信機の名称等 接続するブースタの名称等
(ブースタ等を使用している場合のみ)
附属装置の有無
(有る場合のみレ印)
取替 増設 変更
第◎送信機 AM-6X   □ 有
[変更の種別]には申請時に最適な内容を記入。
緑字:AM-6Xのみで申請する場合に記入し、自作リニアなどを接続するときは「接続するブースタの名称等」へ記入。


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