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新富士バーナー株式会社

Gランプ・スプレッド STG-28

stg-28.jpg

バイクツーリングの道具として新富士バーナー株式会社から出ているGランプ・スプレッド STG-28 を入手してみた。
このランタンはコンパクトな上に「キャンドル発光」が出来るという2Wayを売りにしている。
詳しくは新富士バーナー株式会社のページで確認してもらいたい。

●パッケージ内容

購入すると以下のパッケージ内容となる。
・STG-28本体
・リフレクタ
・専用キャリングケース
・マントル
・取扱説明書
・箱

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燃料ガスは付属しないので別途用意する必要がある。
専用キャリングケースの素材はそこそこの強度がある樹脂で、ケースの上下には3mm程のスポンジが装着されており、収納したときにSTG-28がグラつかない設計となっている。
STG-28にほぼピッタリのサイズとなっているために、小型性を損なうことなくパッキングが可能。

●各部の説明

◇リフレクタ


STG-28には3面リフレクタが装備されている。
光源からの光を反射する機能も一応は売りになっているようだが、実際にはそんなに変化が認められない。
どちらかというとキャンプ場などで不必要な灯りを漏らさない遮光用途の方がメリットとなる。
装着はツメが1カ所とネジ1本で簡単に脱着が可能。
また、リフレクタの背面には香取マットが装着できるようになっているが…試したことは無い。
オプションのメッシュホヤを装着している場合は風よけの効果も得られる。

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◇スタンド

収納式のスタンドも装備している。
野外で使用するには少々物足りないスタンドだが、無いよりは遙かにマシ。
コンパクト性を活かすためにはサイズ的に無理は言えないだろう。

収納時 展開時
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◇燃料補充口

ガス燃料はスタンド部分を取り外した下部から注入する。

stg-28_6.jpg

一般的な充填式ガスライターと同じバルブを使用している。
市販のカセットコンロ用ガスボンベやガスライター用ボンベなどではアタッチメントなしにダイレクト充填が可能である。
スタンド側に装着されている固定ネジにゴムパッキンがあるので、バルブ部分は保護されている。

●使用後の雑感

◇持続時間
G'zランプのインプレッションをあちこちで見かけると大抵「持続時間が短い」とあるが、本当に短い。
ガス調節リングを全開にして使用すると1時間も経たないうちに残量無しとなる。
試しにランタンモードで調節リングを目一杯絞ったところ2時間程度使えたが、明るさ的には電池ランタンにも劣る明るさで、ガスランタンを持っていく意義が無いレベルだった。
(懐かしのムギ球並の明るさだった、これなら小型の電池ランタンのほうが十分明るい。)

◇明るさ
常温でガスも冷えていない状態(私は気温25度程度を想定)で有ればメーカーの謳い文句通りの明るさだと思う。
但し、ガス式なので使用しているうちにボンベ部分が冷えてきてしまい、ガスの気化率が落ちてくると明るさも大きく下がる。
10段階で表現するなら冷えていない状態で10、冷えてくると6〜7程度に明るさが落ちる感じだ。
調節リングを中間に設定しておけば明るさが落ちてくるのを感じることは無い。
キャンドルモードでは一般的なキャンドルランタンの方が数段明るいと言える。
あくまでもマントルが破けてしまったときの緊急手段として扱うのが無難な所だ。


◇燃料
充填に使用するガス燃料は同じ新富士バーナー製のG-FUELが推奨となっているが、自己責任の元に色々と試してみた。
(メーカーが認めていないパターンもあるので実際に使用する場合、当方は一切の責任を負えないのでは自己責任でお願いしたい)

・カセットコンロ用ガス
近くのスーパーで売っていたカセットコンロ用ガスボンベ。
恐らく一番コストパフォーマンスが良いと思われ、入手も簡単であろう燃料だ。
充填はアタッチメント無しでダイレクトに可能。
早速点火すると純正のG-FUELと比較すると、やや赤っぽい灯りに見える。
それと色の影響で気分的にかもしれないが明るさも暗めな感じだ。
しかし、実際の運用では気にならないレベルであり、無問題であろう。
・ガスライター用ガス
これも近くのDIY店のレジ横で売っていた一般的なガス。
充填に関してはカセットコンロ用ボンベと同じくアタッチメント無しのダイレクトOK。
点灯時の感想は、灯りの色がやや赤紫に傾いた色に見えるが明るさはカセットコンロ用ボンベと同じが、やや明るい程度。
G-FUEL比較すると色の違い程度と思われる。

唯一の欠点といえばG-FUELと比較して「持ち」が悪い点だろう。
特にガスが冷えてきたときにSTG-28の調節リングを少し開けてやる必要が他の燃料と比べて大きく、その分効率も悪くなっている感じだ。
元々、長時間の燃焼を対象としていないガスなので致し方ないと言える。
ガスライター用に実売300円程度の小型ボンベ(単二電池くらいの太さで、長さが単電池の1.5倍くらいの製品)が売られているが、1泊程度のキャンプで有ればそれで十分。
コンビニなどでに置いてあることも結構あるので入手性とパッキング性を考えると実用的と言える。

・G-FUEL (STG-70/STG-71)
新富士バーナー純正のガスカセット。
カセットコンロ用ボンベ・ガスライター用ガスと比較すると気持ち明るく、発光色も自然と感じる。
ただ、これは純正品という気分的な物かも知れないので個人差が出るものであろう。
ガスカセットのサイズも幾つかあり、ガスライター用ボンベと同じく小型ボンベがあるので重宝する。
小型サイズのSTG-71をキャンプに持っていったが、4回程度のチャージが可能だった。
(こまめにチャージする必要があり面倒だが、夏場に調光を押さえて使用すれば一晩はなんとか持つ。)

G-FUELの2種類を並べてみた。
参考として350mlの缶ビールとコンビニで入手可能なガスライター用ボンベも並べた。
小さい方のG-FUEL STG-71と同じ大きさのガスライター用ボンベもあるのを補足しておく。
このサイズ(STG-71)はバイクツーリングでは非常に有り難いサイズなので重宝している。

stg-28_7.jpg 各種燃料、ビールは大きさ比較の為に用意(撮影後に処理!)

現在の所は上記の3種類しか試していないが、持続時間となると純正であるG-FUELが良い結果を出した。
目測だが同じ程度充電して調節リングを「これ以上暗いと困るかな?」程度の明るさに調節して火が消えるまでの時間を計測した所、カセットコンロ用ボンベ・ガスライター用ボンベと比較して2割程度長く使えた。
(実験は1回きりしか行っていないので信頼性の低いデータとしてしか使えない)

◇キャンドルモード
マントルが破けてしまった場合に使えるかと思ったキャンドルモードだが、個人的にはダメ出しをしたい。
「無いよりよりはマシ」なのだが、キャンドルモードにして光を大きくするとホヤ上部の枠にさえぎられて炎の一番明るい部分が遮られてしまう。
その枠より下に炎が収まるように調節するとキャンドルランタンより遙かに暗い明るさとなる。
所詮は「マントル破けたんだから諦めなさい」モードとしか言いようがない。
ホヤを外して枠も倒してしまえば好みの大きさに炎を調節できるが、風で炎が消えた時を考えるとお薦めできない。

その他雑感

ガス式の性質上やむを得ないのが使用していくとガスが気化熱?で冷えてくることだが、寒冷地仕様のカセットコンロ用ガスを試したことがない。
一般的なキャンプ用ガスカセットで寒冷地向けのガスが封入された物があるので、それならばSTG-28を使用していくとガスタンク部分が冷えてきて明るさが落ちる件が多少は改善されるのとはと思っている。
(外気が暖かい状況で火力が強すぎて調節し辛い状態も懸念される)

STG-28の私的な使い方はキャンプ場に暗くなってから到着してテント設営する間のみと、暗くなってから食事を作る必要がある場合のみに重宝している。
それ以外では明るさを求めると1時間少々しか使えないのと、使っているとガスが冷えてきてしまい明るさが落ちることから調節が必要なことから自然と使わなくなってしまった。

尚、普段は長時間ランタンが必要な場合にはイワタニプリズムのIP-MBL2(ランタン部のみ)を持っていき、電池ランタンのみで十分な場合にはマグライト(2AA)にプラスティックボールを先端に取り付けるキットを使用している。

購入先:風魔プラスワン 上野店 (2002年5月)


■追記 (2005/10)

STG-28だが、2004年にキャンプ場で突然ガスが出なくなる最後となった。
以前に平湯キャンプ場で乗鞍スカイラインへのラストアタック時に関西から来た二人組みのSOTOガスランタンが同じ状況だった。
壊れてから改めて感じることだが、アイデアとして評価はするが私の用途では実用には耐えられない製品だった。
もし、この製品を購入検討されている方がいるならば覚悟しておいた方がいい。
・気温の変化に弱く、すぐに明るさがなくなる
・ガスはもって2時間、それもキャンドルランタンと同程度の明るさで
・複雑な仕組みが災いするのか壊れるときは突然
・キャンドルモードは使い物にならない

イワタニのジュニアランタンの方が数倍明るく安い。
もしくはアルバ「つめかえ君」のカセットガスを直接キャンピングガス専用機器で使うアダプタを使用した方がいいと思う。
新富士バーナー社には更なる改良を期待するのみ。


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