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Coleman MilitaryTent Coleman MilitaryTent

CAMOFLA 本格的な迷彩柄に包まれたこのテントは、コールマンとアサヒシャイニングが共同企画したコラボレーション商品だ。
アサヒシャイニングという会社は元自衛隊員の方が顧問をしている会社で、自衛隊向け製品の企画・開発・販売を行っているが、一般向けにミリタリーショップも開設している。
そのアサヒシャイニングがコールマンのコンパクトツーリングテントをベースにアイデアを実現したのが今回購入したミリタリーテントとなるのだが、私は自衛隊のファンでもなければサバイバルゲーム好きでもない。
このテントを選んだ理由はただ一つ「誰も使っていないから面白そう」、気がつけばバックパッカー1ポールテントと同じく"また"コールマンの製品になってしまったのだ。

 発端は「雨の日にテントの中で1日過ごしても簡単な調理が可能で、設営・撤収に手間がかからないテント」というテーマで各社製品を見ていたらコンパクトツーリングテントDXに目がとまったのだが、レビューなどを漁ってみると総じて「暑い」というコメントが目に付く。
調べてみると換気関係の装備がインナーテントにはフロントドアのメッシュと頂上部の小さなメッシュがあるだけ、フライシートには前室Dドアと後部ベンチレーションだけとなるので熱気が篭ったままになるらしく、しかも風に対する強度も不安視するコメントが多かったことから候補から外した。
そこで小川キャンパルのアーデインDX-IIやスノーピークのトレイルトリッパー2などを候補にして絞込みするつもりだったが、コンパクトツーリングテントEXの現物を梅ヶ島で見る機会があり、EXの中を見せて貰うとインナーテント後部にはバックパッカー1ポールテントのインナーと同じように換気用の小型窓が装備されていたのでコールマン製品をもう一度チェックしなおしてみることにした。
するとミリタリーテントは細部が違うという情報を見つけてアサヒシャイニングの公式ホームページまで辿り着くと「本体両面にメッシュの大開口部」「本体2方向から出入りが可能」という文字を見つけてインナーテントとフライシートに後部ドアの増設があると判明、他にもフライシートの素材が違うなどの細かい差はあれど快適な換気を行うための絶対条件である後部ドアの存在が確認されたので本家コールマンではなく、コンパクトツーリングテントDXの色を変えただけの製品だと思っていたミリタリーテントが候補として急浮上してきた。
その時点で購入候補になっていたのは以下の5製品。
尚、ステイシーは既に持っている人が居たのと、撤収時の手間を目の前で見たところ自分では挫折しそうだったので今回は回避した。

  ・ダンロップ R-224
  ・小川キャンパル アーデインDX-II
  ・スノーピーク トレイルトリッパー2
  ・コールマン ミリタリーテント
  ・ユニフレーム AG-TRAIL2

R-224は定番なドームテント系ながらも前後室が奥行き80cmを確保して収納スペースも十分、且つ、形状的に耐風性も上と見られるが、あまりに普通なので購入意欲が湧かなかった。
アーデインDX-IIはかなり本命なのだが、インナーテントへのポール装着がスリーブ式のみというので個人的に面倒だと思って敬遠してしまった。(逆に言えば構造的にかなり信頼できるとは思う)
トレイルトリッパー2は最後までミリタリーテントと争ったが、4.1kgという重さに加えてフライシートの構造が撤収時に面倒な畳み方を要求されそうな気がして脱落。
AG-TRAIL2はフレームが面倒そうだったのと購入意欲が湧かなかったのでなんとなく脱落して、最終的に残ったのがミリタリーテントだっただけだ。
長い期間を一つのテントで楽しむのであれば、トレイルトリッパー2もしくはアーデインDX-IIを選ぶと思われるが、今回は短期の買い替えが発生しても構わないと割り切った考えもあったので、完成度では評価が思わしくないコールマンのツーリングドーム系テントを選んだ。


内容物一式 ミリタリーテントのベースはコンパクトツーリングテントがベースと書いたが、どちらかというとコンパクトツーリングテントDXのフレームにコンパクトツーリングテントEXのフライシート素材を使った製品というのが近い。
そこに後部ドアを設け(かわりにフライシートベンチレーションが無い)、柄を迷彩にしただけの構成となって大きな変更点は後部ドア程度だと言い切れる。それ以外のサイズなどはコンパクトツーリングテントDXにほぼ準じているので、ソロキャンプテントとしては困らないサイズであろうと思っている。
話は少し脱線するが、このミリタリーテントを購入しようと情報を探していたところ、通販サイトのスペック表示で微妙な差が生じる箇所を発見した。
それはインナーテントの高さがコンパクトツーリングテントST/DXでは「100cm」となっているのに対して、アサヒシャイニングのオンラインショップでは「95cm」と5cm少ない。
また、ミリタリーテント自体の重さも通販サイトでは「2.45kg」と表記されていたが、アサヒシャイニングのオンラインショップでは「2.7kg」となって僅か250gではあるが気になる差分だった。
現物が届いて確認したところ、ミリタリーテントのインナーの高さは「95cm」が正しく、100cmはポールが交差する箇所の数値になり、重さもインナー・フライ・ポール・ペグ一式で2.7kgだった。(つまり、アサヒシャイニングの数値が正しく、通販サイトの数値は現物と違っていたという結果になる。)
Excelの作図機能を使ってミリタリーテントの簡単な寸法を示した図を作ってみた、気になる人は参考にしてもらいたい。(ミリタリーテントを純粋にツーリングテントとして使用する人は滅多に居ないと思われるので自己満足以外のなにものでもないが、数値に間違いがあった場合はご容赦願いたい)

※寸法については曖昧な部分があるので、通販サイト・アフェリエイトページで下記画像の使用はやめてください。【禁転載】

 ミリタリーテントが到着した週末に浮島キャンプ場で1回だけ設営を行ってみた感想は以下のような内容となる。
  ※部分的にはコンパクトツーリングテントST/DXでも同じ感想となる
  ※設営から撤収まで強い風が吹く状況にはならなかったので耐風性に関する感想は不明。
  ※また、気温も8度前後をキープし続けたので耐寒性など温度に関する感想も不明。

インナーテントの素材は思ったより薄く、フライシートの柄が透けて見える。
インナーの前後ドアを全開にし、フライシートも前後ドアを全開にすると換気能力は十分。
フライシートをポールへ固定するのは全てベルクロテープを使用しており、外すのが面倒。
インナーテント頂上部をポールの交差点近くにしっかりと固定してインナーテント全体を引っ張り上げないとフライシートとの隙間が無くなりインナーとフライが接触しやすくなる。
インナーの高さ95cmは頂上部の一部分のみなので、身長170cmの男性が中で座るには窮屈。
前室部分に人間一人が座るには無理がある。(底面積は十分だが、頭部や背中などはフライシートに接触する。
X字上にポールをクロスさせる一般的なドームテントにポールを1本追加しただけなので設営・撤収は10分あれば完了する。
後室には靴を置く程度のスペースがあり、荷物置き場に使えないことも無い。
フライシート後部の結露防止用ベンチレーションは無い(フライシートにベンチレーションなし)

 細々と書いたがヘビーな使い方をしないのであれば十分な性能を保持していると思われる。
特に設営・撤収の手間に関しては標準的なドーム型テントにポールを1本追加しただけの構造なので、ほぼ同じ感覚で作業することが出来るが、インナーテントにポールを差し込む形になるのでフライシートを自立させたままインナーテントの設営・撤収を行うことは不可能だ。
また、前室・後室の確保にはフライシート後部に1本、前部に2本のペグダウンが必要となっており、雨の中にアスファルトの上などで設営するのはほぼ無理だと思える。(フライシートは単なる雨よけとして機能することは可能だが、前室部分のフライはバタバタして前室用のポールもフライシートに押さえ込まれる形で固定されるので不安定な状態になってしまう。)


 このテントを購入する時点でイメージした雨の日の滞在についてだが、奥行80cmほどの前室なので小型ガスバーナーを使った簡単な調理(自己責任でインスタントラーメンを作るとか、お湯を沸かす程度)は十分に作業可能だと思える。
ただ、前室部分でレインウエアの脱着を行うにはフライシート上部が体に接触してしまうので相当に無理な姿勢をとらないと厳しく、現実的ではないと思われる。
この辺は前室部分も十分な高さを持つAG-TRAIL2あたりに大きく負けている点だと思われる。(小川キャンパルのステイシーなどでは更に簡単に作業できるはずだ)
居室は幅210cmに奥行120cmの底面積があり、大人の男性が二人寝てもさほど窮屈間を感じることは無いと思うが、タンクバッグなどの荷物を中に置き、マット・シュラフを置いても余裕がとれるので基本的には一人用スペースと割り切ったほうが快適に使えるだろう。
メッシュポケットは両サイド下部に2箇所あり、天頂部には4箇所のナイロンフックが設けられている。(電池ランタンをつるしたり、ヒモを通してタオル程度の干し物がかけられそうだ。

他のテントと比較して選んだ製品なので良い部分しか見ていない(悪い部分は見たくない)のは確かだが、総じて言えるのは値段と柄さえ気にしなければ設営・撤収に手間がかからず、軽量でコンパクトなテントだということだけは言えると思う。
2006年12月現在では軽量なジュラルミンポールを使用したコンパクトツーリングテントDXがコールマンのカタログから落ちてしまい販売終了となっているようなので、同じサイズのテントを欲しいと思っても3.5kgと重たいFRPポールを使用したコンパクトツーリングテントSTしか入手できないことだろう。(※Yahoo!オークションには業者が新品のDXを出品しているので入手そのものは可能だが、流通在庫扱いになるので入手不可となるのも時間の問題だろう)
しかも、そのST/DXでもインナーテントのベンチレーションが弱く夏場の低地では暑い思いをしなければならない。
早々に候補から落選してしまった同じコールマンのコンパクトツーリングテントEXはインナーテントのサイズが幅210×奥90と広い前室確保の為にインナーテントのサイズが縮小されてしまったが、小さいながらもインナーテントに後部ベンチレーション窓を設けているので多少は楽なのかもしれない。(フライシート後部は閉ざされたままなので、快適かといえばかなり苦しいかもしれない。)
このミリタリーテントに装備されている後部ドアを現行のSTに搭載して現行製品と同じ仕切り価格に設定できればキャンプツーリング初心者にとっては十分なテントになるのではないだろうか?(出来ればジュラルミンポールのDXも後部ドア付きで復活させてくれればミリタリーテントの存在価値は不要となるくらいで…)
ただし、長期ツーリングに使用する場合などは高さに余裕が欲しいと強く思うので、このテントを薦められるのは私みたいにお手軽・コンパクト路線大好き人間か、週末に1泊しかせずシーズンを通して数回しかキャンプをしないライトユーザーまでだと思う。(ロゴス ラピーダTDは高さが110cmあり、頂上部は台形に近い形状をしていたので基本的に1日をテントの中で過ごす雨の日でも余裕を持って動くことが出来た)


フライシートのドアを開けて前面から

斜め方向に1つだけ設置された出入り口はD形状のドアとなっている。
フライシート前室部分の張りを無理な状態にしなければスムースに開閉が可能だ。


後方より

後部出入口用にフライシートにも縦にジッパーが1本装備されているが、ST/DXにあったベンチレーションは省略されている。


前方のドアを閉じた状態で横から

一般的なツーリングドームテントと比べて前室スペース確保の為にポールが1本追加されているが、そのポールが張り出し分だけの余裕しかないのがよくわかる。
このポールはフライシートの張力によって固定されるので、設営には前方に2箇所、後方に1箇所のペグダウンが必須となる。


前方のドアを開けた状態で横から

前方のDドアを全開にした状態でも余程の風でなければ雨はインナーテントに降りかからないものと思われるので、風がない静かな雨の日はこのままの状態で過ごすことも可能だろう。


前方と後方のドアを開けた状態で前方から

前後にある全てのドアを開けた状態で前方より見た状態だが、半分は風が筒抜けの状態になる。
真夏の昼間などで直射日光を遮るものがあれば、かなりのは効果があるのではないだろうか?(フライシートの遮光性が弱いので、直射日光かでは熱いと思われる)


前方と後方のドアを開けた状態で後方から

後方に関してはドアを全開にすると完全に中が丸見えになる。
ここまで開放度が高いと換気には十分だと思う。


インナーテント内部

両サイドに小物入れを装備している。
奥行120cmの室内は大人一人が使うには十分な広さだ。


インナーテント天頂部

縫い合わせは天頂部でクロスするだけなので思ったより窮屈。
この点に関しては他のテントより劣っている部分と思われる。


後室部分のフライシートを閉じた状態

出入り口としてしか考えられていないので荷物を置くには狭い。
実際に使うにしても靴を置く程度だろうか?


前室部分

奥行き80cmほどの前室は荷物を置くには十分なスペース。
小型バーナーで簡単な調理を行うことも可能だろうが、上の部分はフライシートが斜めになっているので前室に人が座るのは無理。
また、雨の日にレインウエアを脱着するのも難しい容積だ。


インナーテントのみの状態

本来はフライシートで固定される前室用ポールを微妙なバランスで自立させた状態。
フライシートを外してしまうと単なるドーム型テントのインナーと大きな差は感じられず、むしろベンチレーション無しの貧弱なインナーテントに見えてしまう。
インナーテントは前後関係ないのでドアもポールを差し込む穴も同じものが装着されている。


このテントのベースとなるコンパクトツーリングテントを1つだけ設営して二人が宿泊したケースに出会ったことがあるが、翌朝に使い勝手を訪ねてみると片方がトイレに行きたいと思っても靴を履く時に前室だけのスペースでは狭く、外に出てから履き直すなど面倒な点を感じていたようだ。
また、ツーリングテント全般に言えることでもあるが、フライシートと地面の間が換気の為に隙間が空く設計になっている為に雨の水滴が地面からの跳ね返りなどで前室の中まで入ってくるそうだ。
但し、コメントしてくれたのは女性二人組だったので中で寝るには十分なサイズだったようだが、がっしりとした体格の男性二人では狭い思いをするだろう。
ちなみに彼女達は貴重品以外の荷物は前室に置いてるとのこと。
(この二人組と出会ったのは秋口だったので暑い・寒いといった温度に関するインプレッションは不明だった。)


■参考資料

購入前にコンパクトツーリングテント各種(2007年4月現在)とミリタリーテントのスペック比較表を作成してみた。
実際にはこの情報だけで判断したわけではないが初期段階での比較にかなり役立ったのと、コールマンは販売終了した製品のスペックを比較的早い時期に消してしまうなどの理由で自分の為に残しておく。
尚、ミリタリーテントのサイズ・重量は修正確認済みの情報に差し替え済み。

ミリタリーテント コンパクト
ツーリングテントST(旧)
コンパクト
ツーリングテントST(新)
コンパクト
ツーリングテントDX
コンパクト
ツーリングテントEX
型 番 170T7950JJ 170T7300J 170T7300R 170T7350J 170T9850J

フライ 75Dポリエステルリップストップ
(UVPRO/PU防水/シームシール)
70Dナイロンリップストップ
75Dポリエステルリップストップ
(UVPRO/PU防水/シームシール)
75Dポリエステルリップストップ
(UVPRO/PU防水/シームシール)
70Dナイロンリップストップ
75Dポリエステルリップストップ
(UVPRO/PU防水/シームシール)
75Dポリエステルリップストップ
(UVPRO/PU防水/シームシール)
インナー 70Dナイロンタフタ
(撥水加工)
68Dポリエステルタフタ
(撥水加工)
68Dポリエステルタフタ
(撥水加工)
68Dポリエステルタフタ
(撥水加工)
68Dポリエステルタフタ
(撥水加工)
フロア 75Dポリエステルタフタ
(PU防水/シームシール)
75Dポリエステルタフタ
(PU防水/シームシール)
75Dポリエステルタフタ
(PU防水/シームシール)
75Dポリエステルタフタ
(PU防水/シームシール)
75Dポリエステルタフタ
(PU防水/シームシール)
ポール #7001ジュラルミン
約φ8.5mm
FRP
約Φ8.5mm
FRP約φ8.5mm×2(メイン)
FRP約φ8.5mm×1(フロント)
#7001ジュラルミン
約φ8.5mm
#7001ジュラルミン
約φ8.5mm
耐 水 圧 約1500mm 約1500mm 約1500mm 約1500mm 約1500mm
装 備 前室
広い前室
メッシュドア
ストームガード
メッシュポケット
ベンチレーション
前後出入り口
キャノピー
前室
広い前室
メッシュドア
ストームガード
メッシュポケット
ベンチレーション
前後出入り口
キャノピー
前室
広い前室
メッシュドア
ストームガード
メッシュポケット
ベンチレーション
前後出入り口
キャノピー
前室
広い前室
メッシュドア
ストームガード
メッシュポケット
ベンチレーション
前後出入り口
キャノピー
前室
広い前室
メッシュドア
ストームガード
メッシュポケット
ベンチレーション
前後出入り口
キャノピー
定 員 1〜2人用 1〜2人用 1〜2人用 1〜2人用 1人用
サ イ ズ
(単位:cm)
210×120×95(h)
(収納時)16×39
210×120×100(h) 210×120×100(h) 210×120×100(h) 210×100×90(h)
重 量 約2.7kg
(付属品250g含)
約3.5kg 約3.5kg 約2.9kg 約3.5kg
備 考 2006年まで販売
(廃番商品)
2007年から販売 2005年まで販売
(廃番商品)

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