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RZ250 (1999/7)
エンジン不調解決

クランクを新品交換しても不調が続いていたエンジンだが、先日のチャンバークラックで予備のマフラーに交換した後日の試走で今まで原因がわからず改善できなかった回転域全体のトルク感の無さが綺麗に解消されていた。
5500rpmのトルクの谷は感じるものの以前の状態と比較すれば問題にならない程度の落ち込みで、RZのエンジン本来の出力がパワーカーブ通りに出ている状態だ。
そもそも、高速道路を走行中にクランクが壊れたエンジンが「一発始動&トルクの落ち込み無し」という当たりエンジンであったという事で状態を復帰するにも目標点をそこにしていたが、もう一台のRZ250では5500rpmあたりのパワーの谷をはっきり感じるコンディションであることから、これがノーマルのエンジンとしては正常な状態であろうと割り切った。

状況から判断するに、今回のエンジン不調としていた原因は純正チャンバーとなる。
交換前と交換後の2本のチャンバーを比較すると、クラックが入ったチャンバーは中にパイプが転がったような音がカラカラ響き、予備のチャンバーからはパイプが転がるような音がしない。
クラックが入ったチャンバーを割ってしまい、中を覗くと純正チャンバーは数枚の板で仕切られた竹のような構造になっており、中心にサイレンサーが通る為の穴が空いている。
そのサイレンサーの更に奥の隔壁(シリンダ側から見て最初の隔壁)は細いパイプが1本だけ隔壁の中央を貫通して先端がチャンバー内壁へ溶接で固定されていたようだ。
この細いパイプを固定する溶接が剥がれるか割れてしまい、細いパイプは隔壁から抜け落ちてチャンバーの中を転がっていた。

反対側の右チャンバーはカラカラした音が聞こえてこないことから、右は隔壁にパイプが装着されたまま、左はパイプが落ちて隔壁は単なる穴が空いているだけの状態だったようだ。
これでは左右のシリンダが同じ排気圧で動作しないことになるのでバラついた力の出方をしても不思議ではないし、むしろバラついてあたりまえとも言える。
正確な記録が残っていないが、どこかで複数本有る純正チャンバーを入れ替えして隔壁のパイプが抜け落ちたチャンバーを装着してしまったのだろう。(可能性があるとしたらクランクベアリングを壊した後のエンジン載せ替え時だ)

今まで手を入れてきた作業で、作業後に改善が伺えたものを集めてみると以下の要因が今回のトラブルは抱きつき等でクランクシャフトの軸が狂っていたことと、左チャンバーが何らかの理由で右チャンバーとバランスをとれなかったことの2つが同時に出ていたことが原因と思われる。
思い当たる点としては左チャンバーからはカラカラとパイプが転がるような音がしていたので、隔壁の間にある部分で問題が発生し、脈動に影響を与えていたことだろうか?
基本を無視して思いつきのまま手を入れた結果、原因の特定まで時間がかかり最後はマフラーのクラックという偶然で調子を戻すことが出来た。
本来なら吸気から排気、爆発から駆動→伝導などそれぞれの経路を一つ一つ辿りながらチェックしていけば早期に原因が特定出来たはず。
良い勉強にはなったが自分の未熟さに穴があったら入りたい気分だ。

目の前の問題点としてはアクセル全開の加速を行なうと8000rpmあたりでクラッチが滑るのをバーネットクラッチにしないで直すことだろうか。


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