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ユーザー車検

GPZ900Rは初回登録のみバイク屋にお願いしたが、それ以降は車検をユーザー車検で行っている。
各陸運事務所によって対応などはまちまちだろうが、自分へのメモも兼ねて東京都の練馬車検場での二輪車ユーザー車検レポートをしたい。

車検実施日:2003年11月26日
実施車検場:東京都 練馬自動車検査場


■基本■

普段から馴染みのバイク屋に整備を任せているのであれば多少の金を積んででもバイク屋に車検を行って貰う方が車検と同時に細かい調整や修理をお願いできる事も可能なので、結果的に良いケースもある。
私の場合は馴染みのバイク屋(元々バイク屋と自宅の距離が結構あった)が店を畳んでしまったのと、タイヤ交換以外は普段から自分で整備していたのでユーザー車検に踏み切った。
基本は「日常の整備」となるので、単に安いという理由のみで安易にユーザー車検を行うのは理由としてはあまりお勧めできない。
経済的にユーザー車検を選択せざるを得ない人は(私も似たようなものだが)車検に通過したからと過信せずに、自分で自分を疑う余裕を普段から持ちたい。


■車検対応■

普段から心配無く走れるように整備していたが、それでも幾つかの箇所は念のために車検用に作業を行った。
ストック状態から変更していたのは

・マフラーをSP忠男製スーパーコンバット(1テール)に交換
・ヘッドライトのバルブを110/100W相当品に交換
・テールランプを自作LED式ストップランプに交換
・リアフェンダーをフェンダーレスキットに交換

の4点のみで、ほぼノーマルと言える。

1)ストップランプ
GPZ900Rは自作のLEDストップランプに交換している。
フェンダーレスキットにナンバー灯も無いことから白色LEDも内蔵してナンバーを照らしているが、車検を考えると検査官の印象が良いと思われるノーマルの電球タイプに戻した。

2)リアフェンダー
ストップランプでも触れているがナンバー灯の無いフェンダーレスキット組み付け、LEDテールランプからナンバー灯を得ていたので、ストップランプをノーマルに戻してしまうとナンバー灯もノーマルが必要になるのでフェンダーも戻した。
尚、フェンダーレスキットでも反射板を規定通りに取り付け、テールの燈火類が法定通りに装着・機能していれば車検には通る。
あくまでも保険としてノーマルに戻したことを付け加えておく。

3)ヘッドライトバルブ
普段から車検対応と謳っている110/100W相当の(本当にそんな明るさがノーマル配線で出るかどうかはこの際忘れる)バルブを使っているが、正真正銘の60/55Wバルブに戻した。
GPZ900Rのヘッドライトバルブは簡単に交換できるが、事前に簡単な交換で対応できる部分に手をつけなかったことで車検時に×を出したくないという理由だけである。

車検向けに行った作業は以上の3点のみ。
後は点検整備簿にあるような通常の点検項目を機械的に行っただけである。
懸念点としてJMCA対応ではあるが中古で入手してから4年、距離にして3万5千キロ近く使ったマフラー(SP忠男/スーパーコンバット)のサイレンサーが劣化により音が少々大きくなっているのが気になったが、今回はそのまま車検に望むことにした。
保険としてノーマルマフラーは残してあり、ガスケットを新品で一式揃えた。


■事前に用意する物■

車検を行うにあたり以下の物が事前に必要となる

・自動車検査証
・自賠責保険
・軽自動車税納税証明書
・点検整備記録簿
・お金
・車検が通りそうなバイク


◇自動車検査証

いわゆる車検証、これを無くす人はそうそう居ないと思うが、もし無くしてしまっていたら陸運事務所へ事前に相談しておこう。(車検当日は無理がありすぎる)

◇自賠責保険

今までの自賠責保険加入を示す紙が必要。

◇軽自動車税納税証明書

紛失の場合には、市区村町の税務課で再発行が可能。
未納であった場合には納めてから車検に向かおう。
軽自動車税納税証明書の発行は基本的に無料(のはず)

◇点検整備記録簿

点検整備簿については12ヶ月毎に記録し、1年間は携帯保管しなければならないとなっていたと思う。
普段から細かく整備記録を付けている人ならば問題は無いと思われるが、全く記録を付けていなかった人は必死に思い出そう。
馴染みのバイク屋があり、整備も一任している場合は車検対策も兼ねて記録して貰うと良い。
私の場合は一冊のノートに整備記録を付けているので、その記録から拾うようにしている。

小技として新車時に付属していたらその点検簿を、無ければ車検場近くの代書屋で1枚だけ買い、それをマスターにしてコピーしまくり、あとは点検時に記入していくだけ。
オリジナルには手を入れず、最初のコピーに所持する車両で該当しない点検項目(前後ディスクブレーキの車両ならドラムブレーキの項目、空冷エンジンなら冷却水に関する項目)に「/」を入れておく、次の点検からはその印を行った紙のコピーを使うと楽である。

◇お金

基本的に\25,000.-前後で収まると思うが、光軸検査などで検査を通過できず民間の検査場などへ持ち込む場合や、検査用紙への記入方法が突然変わった場合などに代書屋へ頼むなどの料金(\1,000〜\1,500と地域によって違う)などを考慮し、余裕を見て\30,000を予算として確保してあれば心強い。
最近ではコンビニエンスストアにもキャッシュディスペンサーが設置されているので急な出費でも慌てないで済む。
練馬自検の場合は歩いて5分もしない位置にコンビニが一件あり、だいたいの銀行カードが利用出来る。

練馬陸運の場合は以下のような内訳となった。(代書屋へ代書を頼んだ場合)

重量税 (24ヶ月分) 5,000円
検査手数料 1,400円
自賠責保険料 (24ヶ月分) 18,440円
代書料金 1,300円
検査用紙 0円

合計 26,140円


◇車検が通りそうなバイク

ヤヴァいと思う箇所は事前に戻しておくのが良い、「以前の車検では通ったから」は常に使えるとは限らない。
尚、右側通行仕様となっている逆車はライトの光の向きが違うので光軸検査で落ちやすく、注意したほうが良いとの情報がある。
バイク屋によっては左側通行(つまり日本仕様)のライトに交換して車検を通している場合があるそうなので該当する車体の人は情報を集めてから受検したほうが良いかもしれない。


■予約■

練馬陸運では事前に予約を行い、当日に予約番号を照会する形となっている。
予約無しの飛び込みで検査を受けられる場合があるが、それは運が良いだけで検査場には迷惑をかける形となる。
年末など駆け込み車検が多い時期は断られる可能性が高いので必ず予約を行ってから検査に望むようにしたい。
予約の方法は以下の通り。

◇カーアンサー予約

車検の予約には電話で予約を行える。

カーアンサー予約 (練馬自動車検査事務所 登録検査テレフォンサービス)
03−3931−2200

予約はコンピューター相手にプッシュボタンを押すだけなのだが、初めてユーザー車検を行う人だと「アナウンス通りやれば良い」と言われても少々とまどうので下記に手順を示す。

------------------カーアンサー予約の手続き-----------------------

普通のプッシュ回線電話機の場合


1)アンサー予約システムへ電話をかける
03-3931-2200へTELする(番号間違いに注意!)

【操作】 「0」「3」「3」「9」「3」「1」「2」「2」「0」「0」


2)アンサー予約のアナウンスが流れる
「こちらは練馬自動車検査事務所 登録検査テレフォンサービスです、ご利用の前にゼロをダイヤルしてください」
プッシュトーンの発信が出来ることを確認するため、ここで[0]を押す。

【操作】 「0」


3)サービスコード番号の入力
「サービスコードをご存じの方はコードをどうぞ。」
ユーザー車検なので[9]を選択する。

【操作】 「9」

入力をせずにしばらく待つと各種コード番号が案内される。
案内の詳細は以下の通り

 1:普通車の登録手続き
 2:排気量126cc以上の二輪車の手続き
 3:検査関係の案内
 4:軽4輪および排気量125cc以下の二輪車
 5:窓口受付時間や、関東館内に所在する支局および検査事務所の所在地など
 6:譲渡証明書・委任状の様式および記載例、同意書などの様式をFAXに取り出す
 8:テレフォンサービスコードの詳細をFAXで取り出す
 9:ユーザー車検予約


4)予約可能な月日がアナウンスされる
「ユーザー車検の予約ですね」
「現在、○月△日〜×月□日までの予約受付をしています」
「予約の受付は1を、予約の確認は2を、予約の取り消しは3をどうぞ」
「また、始めに戻る場合は7をどうぞ」

検査の新規予約なので[1]を選択

【操作】 「1」

【Check】自分の車両の希望検査日に期間が該当するか確認。
(期限が切れる1ヶ月前から検査可能)


3)電話機の種類
「電話でおかけの場合は1を、FAXつき電話でおかけの場合は3をどうぞ。」
「また、予約の確認取り消しに戻る場合は7をどうぞ」

電話機がFAXつきか、そうでないかを選択する。
ここではFAXの無い、普通のプッシュトーン電話機とするので[1]を選択

【操作】 「1」


4)受験種類
「継続検査を行う場合は1を、新規検査および予備検査や構造等変更の場合は3を、また、検査の種類の詳細説明は5をどうぞ」

納車されてからの車検は「継続車検」となるので[1]を選択。

【操作】 「1」


5)希望日の指定
「受験希望日の日にちを二桁でどうぞ」とアナウンスされるので、電話機のボタンをプッシュする。
25日の場合は「2」「5」、3日の場合は「0」「3」と入力する。
ここでは例として14日とする。

【操作】 「1」「4」

  ※練馬自検の場合、土日・祭日・祝日は休みで検査が出来ない
 年末年始やお盆・GWなども事前に確認しておくと良い。


6)検査の午前午後指定
「午前に検査を行う場合は1を、午後に検査を行う場合は2を、午前・午後を問わない場合は0をどうぞ」
「また、検査当日の受付時間を知りたい場合は5をどうぞ」

検査を行う時間枠を午前・午後で指定する。
ここでは例として午前に検査を行う[1]にする。

【操作】 「1」


7)予約台数の入力
「予約台数をどうぞ」

電話機のボタンで検査を行う車両の台数を入力する。(一桁で良い)
バイクのユーザー車検は大抵1台なので[1]を入力するのがほとんどだろう。

【操作】 「1」


8)予約の確定
「○月14日、午前に1台、予約できます」
「予約をする場合は1を、予約せずに他の日時・台数を予約する場合は3をどうぞ」

例としてアナウンスされた日付・台数でOKとして[1]を入力する。

【操作】 「1」

尚、メニューの詳細は以下の通り。  1:予約する
 3:予約せずに他の日時、台数へ変更する場合
 5:検査当日の受付時間を知りたい場合
 7:戻る

  【Check】指定した日にちと午前午後の指定をメモしておく


9)暗証番号入力
 予約番号の照合用の暗証番号を指定する。
 番号は予約者が任意の4桁数字を電話機から指定する。
  例:暗証番号が「1234」の場合は「1」「2」「3」「4」と押す

  【Check】自分で指定した暗証番号をメモしておく

【操作】 「1」「2」「3」「4」


10)暗証番号の確定
 1:入力した暗証番号で確定する場合
 3:暗証番号を訂正する

【操作】 「1」


11)予約番号の発行
「予約確定しました、予約番号は12345です」
「予約の取り消しは検査の前日までに行ってください」

アナウンスが予約番号を告げるので、予約番号をメモしておく

【Check】この番号を控えておかないと全く意味が無いので忘れないこと
※予約番号の「12345」は例として表記した。


12)終了の選択
「終了は0を、予約番号の確認を行うには5を、別の予約を行うには7をどうぞ」

予約はこれで終了なので[0]を選択。

【操作】 「0」

メニュー詳細は以下の通り。
 0:終了
 5:予約番号再確認
 7:予約を繰り返す場合(別の予約を続けて取る場合)


■整備■

よくあるユーザー車検紹介のページでは整備について細かく書いてあるが、面倒なので省く。
気になる人はGoogleやYahoo!などの検索ページなどで差がして貰いたい。
基本的に
・ブレーキなど主要部分のネジの緩みやガタ
・オイルや水の量と漏れ
・ライトやウィンカーなど電気関係の不良
・マフラーの排気漏れ
・ドライブチェーンなどの駆動系の弛み・ガタ
をチェックすればほとんど問題ない。
整備について不安がある場合や、そもそも整備に自信が無い人は素直にバイク屋などのプロにまかせたほうが良い。
整備後は洗車しておくと車検当日に検査官がチェックを行いやすいので余裕があれば是非。


■検査当日に持っていく物■

車検当日、以下のアイテムがあると非常に楽に受検できる。
(クリップボードはWeb上の情報を参考にしたが、非常に便利だった。)

ウェストバッグ
クリアファイル(もしくはクリップボード)
筆記用具(ボールペン・鉛筆・消しゴム)
印鑑 (三文判で十分、いわゆる「シャチハタ」はNG)
小型の折り畳み傘
ゴムネット


・ウェストバッグ
ボールペンなどの小物を入れておくのに使う。
タンクバッグで検査に来る人も見かけるが、一長一短かもしれない。
(検査の時にタンクバッグを外すように指示が出る場合がある)

・クリアファイル(もしくはクリップボード)
検査ラインを通るときなどに検査用紙を入れておくのに使う。
カウル付きバイクの場合はメーターとカウルスクリーンの間に挟んでおくことが可能。
ネイキッドバイクなどの場合には事務用のクリップボードの方が良いかもしれない。

・筆記用具(ボールペン・鉛筆・消しゴム)
基本でしょう。

・印鑑
三文判で十分だが、いわゆるシャチハタ系の印鑑は断られる場合があるので持っていかないほうが良い。
万が一忘れた場合には練馬自検そばの代書屋で三文判を売っている。
(そんなに種類は多くないので珍しい名字の人は注意が必要)

・小型の折り畳み傘
天気が雨の時に建物を移動するのに使うが、検査ラインで待っている場所は屋根がないので傘があると便利。
東急ハンズなどでは3千円くらいで100g程度の軽い小型な(ウェストバッグに入る)折り畳み傘がある。
余談だがハンズで入手した小型の傘はキャンプツーリングなどのパッキング時にも気にならない大きさなので突然の雨でもテントサイト内を移動するのにも役立つ。

・ゴムネット
一人でユーザー車検に行くと検査時にヘルメットが邪魔になる。
ネイキッド系ならば腕から下げておけば十分だが、レプリカ系では腕に下げておくとタンクと接触して傷を作る場合がある。
ゴムネットでリアシートに固定しておけば検査時は気にならない。
尚、練馬自検の場合は一度バイクから降りるシーンがあるので蹴り飛ばさないこと。
(ヘルメットを被ったまま検査ラインに望んでも良いが、検査官の言葉が聞こえにくいのでお薦めしかねる)


■車検場へ■

練馬自動車検査場は国道254、いわゆる川越街道沿いにある。
池袋方面から向かうと、平和台に抜ける環状八号線の交差点を過ぎると
自衛隊の団地が右手に見え、左手に自衛隊の駐屯地が見えたら右手に練馬自検が見えてくる。
「練馬車検場前」交差点でUターンしないと入れないが、この信号は青信号でも「←↑」となっており右折はしばらく待つ必要がある。
しばらく待つと「←↑→」と右折が可能になるのでUターンすると10mほどで練馬車検場の入り口がある。
成増方面からの場合は国道254を池袋へ向かい、新大宮バイパス(国道17号)の交差点を過ぎると「練馬車検場前」交差点に出るので、交差点を過ぎて10mほどで検査場の入り口となる。
バイクは入り口からすぐの所、左側に止める。
それ以外の場所は4輪の迷惑になったりするので余程の混雑でなければ使わない方が良い。
(混雑しているなら尚更避けた方が良い)

練馬自検近くの地図
練馬自検近くの地図【禁無断転載】


■検査の手順■

実際の検査の流れを紹介する。
尚、最初にユーザー車検を行う場合を想定して、検査用紙は代書屋に書いて貰うケースとする。

おおまかな流れは下記の通り。

代書屋
 : 
検査用紙購入、自賠責保険加入
D棟
 : 
重量税支払い、納税確認
A棟
 : 
検査受付、検査用紙確認
検査ライン
 : 
検査
A棟
 : 
車検証の発行

現地で次の手順がわからない場合などは素直に窓口の人に「二輪の継続車検なんですが」と伝え指示を訪ねる。
大抵は丁寧に教えてくれるので困ることは無い。


●代書屋へ

バイクを止めた左側の場所はA棟と呼ばれる建物の前だが、まずは検査用紙と自賠責保険の加入に代書屋へ向かう。
代書屋は練馬車検場前交差点の角、検査場の隣にある。
ここで「二輪の継続車検」と伝え、代書を依頼するかしないかをハッキリ答える。
例として代書まで行って貰う形するが、代書してもらわない場合は検査用紙を購入し、自賠責保険に加入するだけで良い。
(記入そのものは非常に簡単なのでチャレンジしてみると良いが、代書料\1,300を高いと思わなければ代書して貰った方が確実だ)

代書を行う場合はカウンターの人に「二輪の継続検査で自賠責の加入と代書もお願いします」と伝え、車検証と今までの自賠責証・印鑑を渡して数分待つ。
バイクの色もなぜか聞かれたりするので、質問された項目に答える。
(複数台同時に検査を通す業者対策か?)
しばらくすると名前を呼ばれるので完成した検査用紙などを受け取り、自賠責・検査用紙・代書料を支払って検査場に戻る。


●検査場 D棟

検査場に入って右側、検査ラインの出口と向かう形でD棟がある。
建物に入り、一番右側の窓口で二輪の継続検査と伝え、重量税を支払う。
次に左隣の窓口で納税証明を受けD棟は終了。

Fig01:D棟[D棟]右のドアから入ると良い


●検査場 A棟

ここでようやくA棟に入る。
入り口は2カ所あり、国道の入り口に近い方の階段(バイクを停める場所のすぐ上)から入る。

Fig02:A棟[A棟横から]
 手前に見える階段から上がると良い。
(余談だがトイレは右奥の階段の先、一番奥)


受付窓口

中には幾つもの窓口があるが、入ったすぐ左側のカウンターで検査受付を行う。
「二輪のユーザー車検です」と伝える。
窓口の人が予約番号を尋ねてくるので、アンサー予約システムで伝えられた5桁の番号を答える。
次に車検証・検査用紙・自賠責保険証・納税証明書・点検整備簿をまとめて提出し、窓口の人がざっとチェックを行うと書類を全て戻され、検査ラインに進むよう指示が出る。
「4番ラインね」 ←この程度の言葉しか帰ってこない

Fig03:受付窓口 受付窓口
入り口のすぐ近くにあるので他の人の邪魔にならないよう注意。



●検査場 E棟(検査ライン)

E棟の検査ラインは検査場の一番奥にある。
進入ルートは検査場の入り口から入ってまっすぐすすみ、時計回りに大きく回って検査棟の後にまわるが、検査棟入り口の上にも番号を示すプレートがあるので迷うことは無い。

Fig04 E棟の出口
車を挟んで反対側、撮影位置より後方にD棟がある

Fig05 E棟の裏から国道254方向、奥に見える建物はB、C棟。
画像の奥から手前へ移動してくる形になる。


空いている時ならば検査棟の入り口付近で数人の検査官が手招きして誘導もしてくれる。
建物に入る前のスペースで、自分はバイクに乗ったまま検査官の指示に従う形で以下の検査を行う。

Fig06 E棟の裏側、検査ライン入り口。
向かって奥が1番ライン、手前が6番ラインとなる。


・車体番号の確認
検査用紙と同じ車体番号かフレームの刻印と照合を行う。

・ブレーキランプの検査
検査官が「前ブレーキ」「後ブレーキ」などと声をかけるので、声に合わせてブレーキランプを点灯させる。
私の場合はオーバーアクションで「にぎ…にぎ…」と2回点灯させている。
リアブレーキの場合は足を大きく上げて「ぎゅ…ぎゅ…」とはやり2回点灯させる。
どちらもゆっくりと動作を行い、点灯時間は2〜3秒ほどかけている。

・ウィンカーの検査
検査官が「右ウィンカー」「左ウィンカー」と指示を出すので、声に合わせてウインカーを点滅させる。
検査官が1名の場合は前と後の両方を見るので慌ててウィンカーを早めにキャンセルしないこと。

・ライトの検査
検査官が「上」「下」と指示を出すので、声に合わせてヘッドライトのHi/Lowを切り替える。
私のバイクは常時点灯式なのでライト自体のON/OFFが検査項目にあるかどうかは不明だ。

・ブレーキなどの取り付けの検査
小さなプラスチックハンマーでコンコンとブレーキの取り付けボルトなどをチェックする。
これはバイクにまたがったままじっとしていれば良い。

・マフラーの検査
ここで検査官に一度バイクを降りるよう指示が出た。
バイクを降りると、マフラーの騒音チェックを行うために「エンジンの回転をあげてもいいですか?」と訪ねられるので当然「はい」と答える。(しかない)
回転をあげるといってもレッドゾーン付近まで回したり、アクセルを何度も煽るわけではなく、ゆるやかに「ブォォ…」と回転を上げていき、GPZ900Rの場合は8000rpm程度でアクセルを戻した。
また、エンジンを停めてマフラーの消音器の中もチェックした。
これらは私のバイクにJMCA対応の社外品マフラーが装着されていたことからなのかは不明だ。(ノーマルマフラーで車検受けたこと無い)

・各部の点検
検査官がバイクの下部を目視でチェックし、オイル漏れなどが無いか確認した。
ハンドルなどを交換している場合にはここでチェックされると思う。

・建物の中へ
次に検査ラインの機械へ向かうように指示が出る。
検査ラインはそのままオレンジのラインに沿って10mも進めば巨大なローラーが埋め込まれている設備になる。

・ブレーキのテスト
2本のローラーの間に前輪を乗せるように言われるので、ゆっくりと「ガクン」と軽い手応えがるまで車体を進める。
検査官が誘導してくれる場合もあるので、心配ならお願いしよう。
ローラーに前輪を挟むとブレーキを離し、右上に視線をやると指示ボードがあるので「ブレーキ」の表示が点灯するまで待つ。
地面のローラーが回転するので表示が点灯したら前ブレーキを握る。
テストはローラーでタイヤの抵抗を関知するのでブレーキレバーをすぐに手放さず、「はい!」という感じのOK指示が出るまで握ると良い。
次に後ブレーキのテストになるので前輪を乗せていたローラーに後輪を乗せるよう指示が出るので再びバイクをゆっくりと進め、後輪をローラーに乗せ、リアブレーキから足を離す。
またローラーが回り出すので掲示板の「ブレーキ」が点灯したらリアブレーキをかける。
前輪と同じく「はい、OK」などの声がかかるまで離さない方が良い。

・光軸検査
オレンジのラインに沿って10mほど進むと光軸検査機がある。
停止線が引いてあるが一見して解りづらい。
右側の目線あたりの位置に停止線用の電光掲示板があり、「ストップ」の表示が点灯するまでバイクを進める。
停止線までバイクを進めると光軸検査がはじまり、「ピコーン、ピコーン」と音を」出しながら四角い巨大レンズが右側からゆっくりと前に出てくる。
ここでレンズにみとれてしまうのだが、検査指示の掲示板は右上にある。
よく見ると「ライト上向きに」の文字が点灯していたりするので注意すること。
しばらくピコピコ鳴っていると右上の掲示板に「○」もしくは「×」と出る。
「○」ならば検査合格だが、「×」の場合は光軸がズレているので再検査となる。

尚、ラインが空いている時であれば検査官が「ライト上」とか検査中に軽く声をかけてくれる時がある。
伝聞の限りだが、検査中の姿勢は運転中の姿勢と違うので重心位置が変わりヘッドライトの軸もブレやすいというのを聞いている。
上下のわずかなズレならばハンドルに体重をかけるとか、シートの後に体重をかけるなどしてサスペンションを動かし車体の角度を変えると検査に合格する場合があるので覚えておくといいかもしれない。
但し、光軸が左右にズレている場合、GPZ900Rのようにフレームマウント方式のライトでは無理だがハンドルマウントのライトならハンドルを少しだけ動かしてして通過することも可能だ。(本来の光軸がおかしいのであれば、きちんと修正して再検査しておいた方が良い)

光軸検査が終わると左前にある高速の料金所みたいな小さな部屋に検査官がいるのでバイクを進め書類にハンコを貰う。
検査に合格していればここでラインは終了。
「A棟に向かってね」と声がかかるので、バイクを検査棟から出して最初の駐車場所まで戻る。
尚、検査棟から出るときは左右の検査ラインから出てくる四輪や、駐車場内を移動する人や四輪に注意すること。
場所に慣れた業者の人と、場所に慣れてないユーザー車検の人とでニアミス気味な場面を何度か目撃している。


●検査場 A棟

再びA棟に戻り、最初に受付をした窓口から2つほど右にある5番窓口へ検査用紙と以前の車検証などを提出する。

Fig07: 5番窓口


数分もまたずに呼ばれるが、名前ではなくメーカー名で呼ばれる。
車検業者と使用者は別なのであたりまえだが「カワサキのオートバイの方」とか「900ccのカワサキ二輪の方」などと抽象的なので、四輪などではたまに二人が返事してたりする。
(そこから先は名前とかで確認だと思うが)
窓口に行くと新しい車検証とナンバープレートに貼るシールを渡される。


●終了

以上でユーザー車検は終了。
車検場到着ここまで30分から1時間程度の時間しかかからない。
実際に行ってみると「え?これで終わり?」と思うほどだ。


●検査に落ちた場合

過去に2回の車検を行い、今回の車検では光軸検査で×となった。
検査官に「ちょっと右だね」と言われ、そのまま検査棟を出て駐車場で光軸調整のネジをコネコネして再検査に。
当日の検査であれば検査料\1,400を1回払うだけで何度でも検査可能だ。
光軸調整に自信が無い場合は練馬自検を出て右側、カワサキ系のバイク屋の隣にテスター屋があるという情報があるので機械計測での調整が可能なようだ。

調整後の再検査を行うには検査ラインへ再び進めば良く、検査棟の入り口へまわると、最初にウィンカーやストップランプの検査を行った場所で停められるので「光軸のみの再検査です」と何を検査するのかハッキリと伝える。
ラインが空いていれば先に進んで良いと言われるのでローラーのブレーキテストも素通りして光軸検査の停止線まで進む。
ラインが混雑している場合はしばらく待つことになるので検査官の指示に従う。


■その他■

光軸検査の場合はテスター屋で調整すれば確実に通ると思うが、マフラーの消音器が消耗していたりする場合は出直す必要がある。
自宅が検査場の近くで自宅に交換部品も揃っていればいいが、部品取り寄せが必要などの場合を考えて2週間ほど前に車検を行うと安心。
検査自体は車検証の有効期限が切れる1ヶ月前から受検できるので可能であれば1ヶ月前に受けておいた方が余裕を持てる。
また、車検自体は受検してもその後2年間の安心を保証するものではないので、その点も十分に注意したい。


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