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GPZ900R (2013/01)
グリップヒーター装着

ここ数年、冬になると気になっていたパーツがある、グリップヒーター(通称「グリヒ」)だ。ウィンターグローブは持っているが、流石に氷点下に近い気温の中を何時間も走ると指先が冷えてしまい手を温める為の休憩が必要になる。
しかし、去年あたりからバイク用品店で1万円しない価格で各社から出ていることに気がつき、バッテリーの劣化を心配していたが利便性を優先してグリップヒーターを装着することにした。(大層な建前を書き綴っているが、年末の東雲ライコで触れたデモ品のグリップの暖かさに一発でノックアウトされたというのは内緒だ)
キジマなど数社から出ていたが最終的に選んだのはデイトナ製のホットグリップ、その製品のコントローラ部付きの製品だ。安い製品は単純にON/OFFのスイッチしかなく温度は固定だったが、値段は少しだけ高くなるもののコントローラ付きの製品では温度を4段階で調整できる仕組みになっていたので季節の変わり目など微妙に寒い時期でも活用できそうな気がしたので選んだ。

早速GPZ900Rに取り付ける作業にかかったが、つい最近交換したばかりの純正ゴムグリップを外すのは正直なところ気が引けた。(夏場にはグリップを戻すかもしれないので、その時には外した純正グリップが活用できるだろう。)
幸いなことに純正グリップは接着剤を使わず脱脂してから水のみで装着していたことから、外す時も水を少し流し込むだけで簡単に外れてくれた。
ホットグリップのグリップ部分を装着する場合、GPZ900Rの場合は一箇所だけ加工が必要だった。
グリップの中心にある樹脂パイプの付け根部分に純正グリップが抜けないようレールの様なガイドがグリップを一周しており、ホットグリップ側のゴムの内側には飛び出た樹脂のレールをはめ込む為の溝が無い。
その為にホットグリップのゴムグリップが5mmほど隙間を残してしまうのでカッターなどで突起した樹脂のレールを削る必要があった。
しかし余計な作業はそれだけ、残りは車体に併せた配線を行うだけの単寿な作業だ。

ホットグリップのゴムグリップ部を装着し、ハンドルのバーエンドを装着してメインパーツであるヒーター部分は装着が完了した。
尚、左右のグリップはヒーター配線が伸びているのでグリップへの装着時には配線が手の邪魔にならないような角度に調整してから装着する必要がある。
特に右側のアクセルグリップは可動させる部分でもあるのでシートに跨がり乗車時の状況に近い状態で角度を決める必要があった。
装着したゴムグリップはヒーター部分のパーツが中に仕込まれている為に口径が純正から少しだけ太くなる、購入時に参考にした情報の一つがグリップ部の口径だが、ちなみにキジマ製が36mm、デイトナが34mm、純正のノーマルグリップが31mmなので実際に3mmほど口径が太くなる。
これが人によっては非常に使い辛い要素になってしまうのだが、私の場合はRZ250にキジマ製のハイスロパーツを組んだ時のグリップが純正から大幅に太くなったが慣れてしまったことがあるのと、現在もRZ250(ノーマルグリップ、GPZ900Rと比べて細くて固い)とGPZ900の2台を交互に乗っているのでグリップの太さが異なることで大騒ぎする要因は無いと想定していた。
それでも限りなく純正グリップの口径に近いのが良いのでデイトナ製に候補を絞った。

コントローラ部はイグニッションキーの上に装着した。
ハンドルスイッチの近くに装着も検討したが、このコントローラは完全防水ではないので走行中に雨と遭遇した場合に漏電などトラブルが考えられたのでフロントカウルに隠れるイグニッションキー付近が安全という結論に至った。
しかし…オレンジ色の大きなボタンが昔のアニメに出てきそうな「ポチッとな」的ボタンに見えてしまい、美的感覚的にはアレなのは諦めざるを得ないところか…
コントローラ部を支えているブラケットは別体式ETCのアンテナを装着する金属ブラケットを流用してL字状に角度を調節してから両面テープで装着したが、たまたま手元にあっただけなのでエーモンなどの金具を曲げてブラケットとすれば十分だろう。

電源用の配線はバッテリーから直接引くいわゆる「バッ直」方式をとっているが、理由は単純に消費電力によるものだ。
GPZ900Rのヒューズボックスにはアクセサリ用のヒューズを装着するスペースと配線を引き出す為のコネクタとスペースもあるが、この配線は残念ながらイグニッションキーと連動しない常時接続の電源なのでグリップヒーター用途には向いていない。
ホットグリップの取説には以下の消費電力が記載されている。

LEVEL1:約21W
LEVEL2:約31W
LEVEL3:約43W
LEVEL4:約55W
クイックヒート:約55W
電源OFF時の消費電流:約0.05mA

LEVEL4/クイックヒート時に最大で約4.6A、電源OFF時は約0.006Wの消費電力になるが、製品付属の丸管ヒューズは10Aが装着されていたので、安全マージンを取って10Aヒューズにしかたのか立ち上がり時の瞬間的な電流量が多いのかは想像の域だ。
この最大消費電力時の電流量をヒューズボックスから取るには容量不足になる可能性が高く、最悪の場合はヒューズ本来が守るべき機能(テールランプやホーンなど)が使えなくなってしまう危険性がある。
そこでイグニッションキーと連動させるべく汎用リレーを秋葉原で調達してきた。
適当に選んだので500円という価格が安いのか高いのかは判断できないが、少なくとも車・バイク用として販売されているアクセサリ用リレーからすれば激安だ。
スペックは12V時に20Aを常に流せるレベルの品だが、オムロンの超小型リレーを選ばなかったのは単純に配線のし易さを優先して端子が大きめのものを選んだだけだ。
このリレーを装着せずともLED化したテールランプ部の電源容量が余っているので配線的には十分(
ノーマルがストップランプとして23W電球を2個使い、ライセンスランプとして10Wを1個使っていたのでグリップヒーターと同等の消費電力、そのテールランプをLED化して尾灯・制動灯に20mAを8系統、それにライセンスランプで20mAを1系統、合計180mAしか使っていない)、リレーを使わずとも駆動できるのだが、仮配線で確認したところホットグリップの電力調整回路がパルス式を採用していた為にLEDテールランプ部もパルス波の影響を受けてチラつく結果になってしまった。
リレー化して別配線とした理由のもう一つになる。

装着作業を終えてエンジンを始動させながらヒーターを最も熱い設定にしてみたが、確かに暖かく素手だと少し熱く感じるくらいだ。
最後にリレーを装着した日は雨が降る気温が落ちていく寒い状況でのガレージ作業だったが、昼前に作業を完了させると雨は雪に変わっていた。(成人式の日だったので散々な状況になった新成人が多かったと夜のニュースで知った)
外気温2度、ウィンターグローブを持ち出してグリップヒーターの温度を最大出力のLevel4に設定してグローブ越しの感触を確かめたが、確実に温度が手に伝わるのが確認できた。
その後はトラブルも無く春までのシーズンを活躍し、思惑通りLevel1の最弱設定は春も終わりの季節にウィンターグローブを持っていかなくとも耐寒装備として十分機能してくれたので装備を軽くすることに貢献してくれた。


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